タミヤRC3300HVテスト結果(速報値)&テストデータ記入用シート最新版
[2002/10/25 (Fri) 15:42:07]
[投稿者: ふぇら〜り伊藤] [URL: http://www.rct.ne.jp/contents/lab/battery/image/testgraph021024.gif]
- 24日に主要ショップに入荷したばかりのタミヤRC3300HVを早速チェックしました。
とりあえず、下ろしたてのデータを取るのが今回の目的です。 初回から確実に妥当なデータが取れるよう、1000mAh程度の軽い充放電を先に行い、 各パックを30度程度にウォームアップしたうえで1回目の充放電を6パック分行いました。 うち1パック分は計測器の都合でデータ取得に失敗したため、最終的に5パック分の 放電データを得ました。
今回は、放電開始温度を38〜40度に揃え、室温も25℃とできる限り厳密な条件を整え、 5回分の放電データを平均値として集計して表示してみました。 上記URLでグラフをご覧いただけます。
http://www.rct.ne.jp/contents/lab/battery/image/testgraph021024.gif
これを見て、まだ3300HV以外のパックをタミヤGPで使おうと思う人がいたら、 それでいいんですか?と念押しぜずにはおれません。経済的な理由はあるにせよ、性能的には あまりにも差が歴然だからです。3300だけザッピングされているのでことさら差が出てるわけですね。 ただし、どのパックもすべてタミヤはまだノンマッチドということになっています。 重量的にも、カタログスペックでは「380g」という値にド肝を抜かれましたが、 実際に測ると、そんなに重くはありません。2400SPや3000MHとまったく同レベルです。 6本のうち4本がピッタリ「368g」、残り2本が366〜7g、という感じで、 これまた従来のタミヤパックにない精度で揃っています。 2400SPでは、5〜10gくらいのバラつきは平気でありましたよね。 収縮チューブが従来の2重構造からシンプルな1重になったことなどによる軽量化も 貢献しているのかも知れません。セルサイズ自体は規格いっぱいいっぱいまで 拡大してますものね。
「ノンマッチド」といいましたが、各パックのバラつきは驚くほど小さいです。 「差がない」と言っても差し支えないくらいです。 具体的には、6セルで0.05Vと違いません。単セル平均で0.01V未満ということですね。 このバラつきは、1700や2400といった従来製品と比べても小さいようです。驚きです。 容量が大きくなるほうが製造が困難なわけですから、 製造誤差としての容量や放電電圧のバラつきは大きくなりそうなものですが・・・。
もしかしたら、ザップ処理の検査と称して、マッチャーにかける作業だけはしているのかも 知れませんね。「マッチド」と称して売ってないだけの話で。 バラして単セル計測すればすぐ分かりますね。まあこんなことはタミヤGPではどうでもいい 問題なので、余裕ができたら、ということで将来のテーマにしておきます。
気になる放電容量は1回目からいきなりすべてのパックが3100mAhをオーバー(20A放電)。 最高は3206mAhが出ました。これなら怒る人はいないでしょう。 それにしても返す返すも3000MHはヒドかったですね。
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なお、今回の計測に合わせて、RCTでいつも使っている、記録用のデータシートも アップデートしましたので再度公開します。どうぞご利用ください。 Excelファイルですがウィルスチェック済みですのでご心配なく。
http://www.rct.ne.jp/contents/lab/battery/misc/battery_testchart_public.xls
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