タミヤ秋の耐久'06に参加して |
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2006/11/6 (月) 23:46:33 - - No.1162788478
昨日、タミヤ世界戦のエキジビジョンレース出場選考会を兼ねた
タミヤ耐久選手権に参加してきました。会場は静岡・掛川の2ヶ所でしたが
今回は東京から近い静岡でのエントリーでした。
今回の参戦はRCTとしては初めてでしたが、
クルマの用意やレース運営に関しては、バッテリーの一部を拠出した以外は
ほとんど関与せずに他メンバーに任せていたので、運転も1回のみに控えて
あまり出しゃばったコトはしないように努めていました。
作業っぷりは信頼できる仲間ばかりなので、トラブルを起こすことはないと
信じていましたし、3700パックで18分ごとに5スティントに切る作戦も
無難なピット作業で完璧にこなし、スケジュール通り走り切ることができたのは
ひとままず成功でした。
成績としての結果はダメでしたが、現時点での持てる力はすべて出し切れたと
思いますので、レース内容にはみんな満足しているのではないかと思います。
自分のスティントは、何とか1ラップでも返してやろうと「これでもか〜」と激走を
重ねたのですが、ちょうどスティントも後半に差し掛かったころ、
ちょっとインを狙いすぎ、サウスコーナーのシケイン内側の板に正面衝突→板の中に
ハマってタイムロス。ちょうどピットの目の前だったので7〜8秒くらいのロスで
済みましたが、せっかく稼いだタイムが全部台無しになったのが心残りです。
レースを振り返って残念だったのは、
クルマのセッティングも含めて、自分たちの走りが
いまひとつ低いレベルでまとまってしまっていたことでした。
RCTチームは90分を310周で終えたのですが、1〜3組までのリザルトを見ると、
決勝大会への進出は押しなべて「320周」がボーダーラインでした。組によっては
318周でトップゴールした組もありましたが、310周という私達の周回数では
どっちみちまったく届きません。
88分(4回のピット作業時間を除く)を320周すると、アベレージは16秒5。310周だと
17秒032。比較的大きなレースアクシデントでトータル30秒程度のロスを喫して
いましたが、それを加味してもトップグループとはアベレージラップが
0.3〜0.4秒程度遅かったと。
まさにこの「1周コンマ3秒の遅れ」の蓄積が「10周差」なわけで、
ここに、今回の反省と次回へのヒントが集約されているように感じました。
では、どこでラップタイムに差が出ていたのか?
こういう時、ありがちなのは、「クルマが遅かった」という安易な結論付けですが、
今回はとてもそのようには思えません。
自分が見る限り、ストレートスピードで明らかに自分たちより速いクルマ、というのは
ありませんでした。コントロールモーターですからある意味当然です。
バッテリーも、速いチームはみな3700で来ていますし、5スティント作戦を採り、
それを着実に実行していたので、ピットワークでも差は出にくかったです。
走行前にバッテリーを暖めておかなかった、という指摘はありましたが、
それをやると、パック後半の落ちが激しくなるので良し悪しです。
(1パックのトータルタイムが問われるので、最初だけ無駄に速くても意味がない)
そんなことをしなくても、少なくとも自分たちよりストレートで遅いクルマは
あっても、速いクルマはいませんでした。これは重要なポイントです。
少なくとも駆動系やパワーソースで負けていたわけではないのです。
となると、月並みな話ですが、差が出たのは「コーナー」でしかないわけです。
実際、抜かれたのは全部コーナーです。
突込みが遅く、インをキープできないので並ばれてしまう。
いかにアクセルを抜かずにインを突いて回り切れるか、という、基本的なことを
どこまで徹底できていたのか。
パワーソースがイコールコンディションなだけに、ラインが膨らんでしまえば
確実にタイムロスしてしまいます。
実際、逆バンクの日本平コーナーでアウトから抜きにかかるといった無駄な走りや、
1コーナー(通常の最終コーナー)突っ込みでアクセルを抜いてしまい、
一気に追いつかれてしまったりという局面がいくつか見られました。
1回につき0.5〜1秒はロスしそうな他車との絡みも散見されました。
そういった、1つ1つのコーナーでの小さな失敗を「まぁいいや」と見逃した結果が、
「10周差」なのです。残念ながら、これが現時点での自チームの実力です。
イコールコンディションの下、クルマにズバ抜けた速さが期待できない以上、
残る勝負はドライバーしかありません。
上位チームはどこも世界戦代表クラスのドライバーを擁して来ているだけに、
周りのクルマに惑わされず、時には順番を譲ってでも取るべきラインを確実に取り、
徹底的にムリ・ムダ・ムラを排除した走りを1周ごとに積み重ねていく「賢さ」を
備えない限り、ワンランク上の結果は望むべくもありません。
それには、メンバー1人1人が改めて厳しく自分の走りを見つめ直さないと
ダメだと感じました。その点で、今回のレース参加はいい勉強になったと思います。
来年また出られるかどうか分かりませんが、今回の経験を生かして、次回はぜひ
一段とレベルアップしたチーム力を披露できたらいいなと思います。
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