RCTシャシー研究室・TB-01分会
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Re: ボディのロール [2002/12/24 (Tue) 04:17:02]
[投稿者: たけちー]

スタビライザーをつけると左右のサスペンションが連動して上下するようになっています。悪く言うと片方のサスがある方向に動くともう片方のサスもつられて動くと言えばいいでしょうか。例えば右側の車輪のみで障害物(石ころetc.)を乗り越えたとします。スタビがない場合の左側の車輪は地面に接地していますがスタビをつけている場合は右側の車輪につられてサスが縮むような作用が起こり、路面に接地できずに駆動ロスが起こります。おそらく、がたがたいって滑らかに走らないのは左右のタイヤが路面に均等に接地できずにいることが原因と考えられます。これを解消するにはまずスタビをはずし、スプリングを柔らかくしていき路面のいなし方(跳ねずに滑らかに走る)とコーナーリングの荷重移動(スロットルオン、オフで前後輪かかるグリップ力)のスムーズさが両立できるような種類を見つけます。この状態で走ってみてロールが気になるようだったら一番柔らかいスタビをつけて様子を見ます。まだロールするようであればさらに硬いスタビに変えます。あまり硬くするとまた挙動が不安定になるので注意しましょう。さらにスタビはタイヤのグリップ限界時のコントロール性を調整したりもできます。またロールすること=挙動が悪いではありません。グリップの低いタイヤを使う場合にはスタビをはずしてあえて車をロールさせてタイヤ性能を目一杯使うこともあります。基本的にはダンパーは車の前後方向の荷重調整、スタビは左右方向の荷重調整と覚えればとそれぞれの役目がはっきりすると思います。ただしダンパーのみでロール調整をする場合もあります。