(posted on Dec 11, 2006)
(updated on Dec 13, 2006)



タミグラマスター&チャレンジカップFINAL 2006
(2006 タミヤGPファイナルレース)


2004年から始まって今回で第3回を迎え、
すっかり「年末恒例タミグラファン感謝デー」として定着しつつある
同大会の模様をお伝えします。


DVDのご案内はこちら!





今回の大会は、各地で2006年シーズンに開催された「チャレンジカップ」の勝者(約140名)と タミヤGPの年間ポイントランキング上位者28名を集めて実施されました。 ポイントランキング上位選手による「タミグラマスター2006」は、 今年は都合により130pくらいまでの選手にしか案内を出せなかったようですから、 ほぼ7〜8割の率で参加してることになります。すごいですね〜。

当日はオフロードコース内にパンチカーペットが敷き詰められ、ピットスペースには余裕がありましたが、 それでもさすがに付き添いも含めて250人くらいが集まると、サーキットハウスの2階スペースを開放しても かなりごった返してました。
全国のタミグラファンの熱意にほだされたか、天気のほうも前日までの雨から打って変わって 穏やかなレース日和に。前日に練習するつもりで遠方からいらした方には、前日の走り込みができなかったのは ちょっとハンデになったかも知れませんが、実際には通常レイアウトでの練習なんて全然意味ないくらいに 当日のレイアウトは激変! タミヤGP史上稀にみる超テクニカルなレイアウトとなりました。 参加ドライバーへの「挑戦状」とばかりのこのレイアウト変更も、 「タミグラマスター&チャレンジカップファイナルの名物」となった感がありますね。
大幅なレイアウト変更と併せて、今回もコースは逆回り(左回り)になっています。

まず最初の難所はこの「オメガ(Ω)シケイン」と名づけられた2連の180度ターン。実は右奥のコーナーは 操縦台から見て正面右手にあるヘアピンです。

いつもの最終コーナーの部分にはカーペットが敷かれて潰されてます。さすがにここにピットを構える 人はいませんでしたが、ご覧のとおり、決勝レースが進むにつれてだんだんギャラリーが集まって格好の観戦スペースになってました。
直線が短く、キツいターンの多いコースレイアウトだけに、速く走るには、アクセルオフで積極的にオーバーステアを出せるセットに (アクセルオンすれば安定する範囲で)振る必要があります。昔の「青山GP」と似たような感じです。 もちろんライン取りが重要なことは当然なんですが、たぶんいつもの高速レイアウトのタミヤサーキット用セッティングでは ダメでしょう。こういったコーナーをクルッとコンパクトに回れていた選手がやはり速かったです。
いつものバックストレート始まりからサウスコーナーにかけて(逆走)は、もうひとつおまけに、 かつてなくサディスティック&チャレンジングな「難所」が出現。

見てくださいコレ! 特に名前は付けられていませんでしたが、サウスコーナーへの進入部分の道幅が「半分」に なっちゃってます。操縦台から見ると、クルマ1台分くらいのラインしか見えなくなっちゃって、 かな〜り見切りが難しい状況です。しかも遠いし。 コレはドライバーにとってはさぞかしシビレたことでしょうね〜(笑)。
操縦台から遠目で一見すると、グリーンの部分は「単なるカーペット」のようにしか見えませんが、さにあらず。 「ここ通っちゃダメよ」とばかりにカーペットの先には思いっきり「角材」が横たわっています。つまりショートカットすると 「壁に正面衝突」と同じダメージを食らうわけです。しかもいつもの「シナる仕切り板」と違って、衝撃が吸収される余地がありません! 直撃です。コレはイタい!!

果たせるかな、予選でもレースでも、この「ワナ」にハマる選手が続出。「分かっちゃいるけど避けられない」という 感じで、角材に引っかかってタテ回転で前転また前転(爆)。コーナーマーカーに乗るのは綺麗に飛び上がって着地するんで一応 「セーフ」なんですが、ラリーカーみたいに華麗にジャンプして腹打ってましたからね・・・アレも違う意味で痛そうだったな・・・。
こんな感じでサウスコーナーの端まで全力ですっ転がっていくと。

かわいそうだな〜、と気がついたのは、このサウスコーナー付近がプロポメーカーにも知られる有名な 「ノーコンエリア」であるのを知ってか知らずか、フェイルセーフ食らってノーコン直前のステア位置(たいがいは「直進」) のまま角材に突進していったケースが散見された点です。それに気付くまでは「なんでみんな減速もせずに角材に突進してくんだろ〜??」と 不思議でしょうがなかったのですが。もちろん、単純に運転ミスとか、イタい音を食らうまで角材の存在に気付かなかった人が 大半だったとは思うのですが・・・。
サウスコーナーでノーコンが出るのは、 地面に高圧線が通っているからだ、とされていますが、まぁもともと操縦台から一番遠い場所ですし、金網も近いですし、 レースでは他のドライバーが使うプロポとの相性もあるでしょうから、事前の練習では当日にノーコンが出るかどうかなんて 分からない、という面があります。ノーコンで飛んじゃったに方はホントご愁傷様です。

さてこの今回のレイアウト最大の難所を切り抜けたすぐ先にあるのがこちら。やはりサウスコーナーの道幅をほぼ半分に 切り詰めちゃうというエグい障害物エリアです。ただ、この場所でクラッシュする選手はほぼ皆無でした。イン側にあるから 回避しやすかった、というのもあるのでしょうか・・・。
サウスコーナーを抜けると、日本平コーナーの手前には最後の難所、「男のシケイン」が。 ここを真っ直ぐ行っちゃって、イタい大音響とともに「緊急停止」するクルマが続出。 数ヒートごとにオフィシャルが出てきてガムテープ貼り直す始末(苦笑)。決勝レースでも何度か「ドラマ」の舞台と なりました。メイン優勝が見えた最終ラップ入りの直前でドカン!「やってもうた〜」とか・・・
う〜痛すぎる!!
全選手の予選最終ヒート&決勝でビデオカメラを回しましたので大勢の走行ラインを見ましたが、 このシケインを毎周のように綺麗に(ガムテープ貼り部分までクルマ寄せて!) 最短ラインで抜けていた選手はほんのひと握りでした。 たぶん片手で余るくらい。個人的には何か特別賞を出したいくらいホレボレしちゃいました。 誰だかはDVDができたらぜひご自身の目でお確かめになってみてください。 ちなみにTRFの2名ではありません。確かAメとかBメの選手でもなかったと思います。 もちろんサトシ&キヨ選手や上位選手はクルマの仕上げもそうですし全体のライン取りのまとめ方が上手いので速いわけですけど、 このシケインだけに限れば、他のメインにも光る走りを見せていた選手がいたと。
予選ではTRFキヨ&サトシ選手が交代で全ヒートに出走。クルマも交代制で「本気仕様」と 「電飾仕様」を交互に走らせてました。
なかでも、レース前から話題になっていたのは「電飾仕様」のRX-7(サトシ担当)とシルビア(キヨ担当)。 ライトユニットを2連装した「男仕様」で、その重量は実に1750g!(前日に聞いてたときは1900gくらいと言ってましたが、 あんまりなんでレース中に減らしたのかな?) ちょっとあり得ない重量&電圧ハンデです(苦笑)。 それでも果敢にコースを攻めて、結構、各ヒート上位に食い込んでいたのはさすが。

なお、今回のレースで使用したマシンは、 「RC World」誌の「サトシのセッティングアドバイス」で 紹介されるはずですから、チェックしてみてくださいね! たぶん07年2月号だと思いますけど、 掲載が間に合わなければ同3月号でしょう。
11月の「ワールドチャンピオン決定戦」 でサトシ選手が使って流行らせた影響もあってか、SCが大増殖。ダウンフォース的には少なめなボディ、とされていますが、 どっちみちGTジャパンは速度遅いし、キャビンがコンパクトなのでロールモーメント的には良さげなボディですよね。 軽量ボディの登場が楽しみです。ほとんど変わらないだろうけど・・・。
固定ギヤ比+GTチューンのフォーマットなので、このような「ギリギリバトル」が随所で繰り広げられ、 見ている分には、どのヒートも、とても面白かったです。走る人にとっては強烈にシビレる展開だったと 思いますけど・・・。
コントロールラインの都合で決勝はこんな感じでスタート
各レースとも、スタート直後の1コーナー(オメガシケイン進入)はこんな数珠繋ぎに。うわ〜シビレるぅ〜〜〜!ゾクゾクしちゃいます・・・(笑)





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