(posted on Mar 30, 2005)
(updated on Apr 6, 2005)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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合言葉は「SFG」!
スーパーファイターG(2)





リヤセクション全景
バッテリーハッチはこのように開きます。前1・後2の3点支持でシャシーのピッチング剛性にも寄与する構造です。メインシャシーの素材は他のバスタブシャシー同様、ABS樹脂製なんですが、バッテリーホルダー部のリブが深いので、 捩れ剛性は高レベル。ハードなオフロード走行にも十分です。ただし、完全に「仕切り」で囲まれているため、土砂が入ると「逃げ場」がなく溜まってしまいます。コレでは走行中にどんどんウエイトを増やして走るようなもんなので、 砂の排出口をシャシー下面に開けました(詳しくは次ページ)。
受信機はフタバFP-R133Fをチョイス。ハイレスポンス化される前のモデルですが、カー用としては現在最も安い(実売7000円前後)部類で、アンテナが短縮化されているので。非ハイレスポンス仕様なら、価格的にはパークフライ(飛行機)用のほうがはるかに安いし軽量なんですが、今回は「気分」でアンテナの短さを優先してみました。

砂の侵入を防ぎ、出を良くするため、あえて立てて搭載。クリスタル穴を下に向けています。配線はまだ未処理ですが、後でキット付属のナイロンストラップで束ねました。
アンプのRCメカ用電源スイッチはこの位置に。

今回チョイスしたアンプは、KOのバック付き最新アンプ「VFS-FR」。 03年シーズンまでのKOの前進専用最高級アンプ「VFS-2000」と同等の前進側回路にバック機能を付加し、 VFS-2000の筐体に凝縮。しかもセッティング機能はVFS-1同等の64ステップにグレードアップ。 なお、FET単体のスペックはVFS-2000よりもアップしていますが(連続182A→240A)、その分、 FETチップの個数を減らしてバック用の回路面積を確保しているようです。VFS-2000と同様、ターン数の制限は一応「ない」ことになっていますが、取説の表現は「市販モーターなら使用可能ですが・・・使用状況によります」とやや慎重な表現になっています。重量も20.5g→25.3g(コード含まず)とやや増加。BEC電源2A、入力4.8〜8.4V、初期設定PWM周波数2KHzといったあたりは同じです。価格が実売1万1000円前後と大変安いですし、ニュートラルに戻せば待ち時間なしで直ちにバックする機能は実戦でも大いに役立ちそうで、お勧めです!
気持ち程度の大放電時の電圧低下対策として、小ぶりのキャパシタを追加。「ないよりあったほうがマシ」という程度のものです。昔のアンプに付属していた余りモノ。

バック付きアンプの場合、アンプ基盤のコードはんだ付け部が+−四箇所あり、ここにキャパシタを追加するのはショートが怖いので、筆者がよくやる手法がコレ。バッテリーの電圧補償が目的なので、バッテリーに近いほうがいいと思いますしね。コネクターの端子に直接ハンダ付けしています。コネクターは一度外して、コードを短縮したうえで、イーグル模型ないしABCホビー製の金メッキ端子に交換してコードにハンダ付けしています。タミヤGPではバッテリー側コネクタの改造は禁止ですがアンプ側に手を加えるのは規制不可能なので不問です。このあたりはいつもの「お約束」ですが、このキットを手にする初心者の方のためにあえて書いておきますね。
アンプは、別に目立つ必要もないので、防塵対策として裏返して宙吊りにしています。 これで砂や水をかぶっても、アンプ内部にほとんど侵入することなく、下に落ちてしまいます。 実は、アンプをこの位置(リヤバルク周辺)に配置するのは、最も合理的なレイアウトなんです。バッテリーからモーターに至る最短距離ですからね。実際、受信機と対称の位置、バッテリー横(サイドポンツーン)にアンプを置く通常のレイアウトだと、使用するコード長が10cmくらい余計に必要になります。
80年代後半から90年代前半にかけてのアスチュート〜マッドキャップ〜ダイナストームで完成された、 リヤオーバーハングにモーターを配し、パワーオン時の反動トルクをリヤタイヤのトラクション向上に活用する レイアウトを採用。やろうと思えばギヤカバーの形状をちょっと変更してやるだけでスリッパークラッチ仕様にも 簡単にアップグレードできるデザインになっていますので期待度大です。ただ、ヒートシンクの装着はどうするんだろ・・・? TA-03みたいなのとか、FF-01/M-01&02みたいなムリのある設計はできれば避けて欲しいんですけど・・・。
スモーククリアのポリカ樹脂製ギヤボックスはギヤの磨耗が一目で分かって非常に便利です。
ギヤボックス下面は継ぎ目に何も耳がないので防塵性が心配になるところですが、実際にはバスタブシャシーから伸びている アンダーパネルで保護されるのでこのままでも特に問題はありません。気になるようでしたらテープで目張りするといいです。
オールドバギーファンならソニックファイター(1988年)、今のタミヤファンならTT-01を彷彿とさせるドライブシャフト回り。 TT-01ではソニックファイターを単純に踏襲した形状でしたが、SFGではジョイントカップの強度に自信を深めたのでしょう、 金属製と同様の先割れ形状に。

現物合わせしていないので未確認ですが、カップのアクスル寸法はソニック系&TT-01と 同一のようですし、ドッグボーンの長さもソニック系に近いので、ソニック系のレストアにも使えるかも知れませんね。 ちなみにソニック系のギヤ回りは初代ワイルドウイリー/ホーネット共通なので、 ホーネットが定番商品として再販されている現在、ソニック系の駆動系レストアは容易です。誰もそんなもんレストアしないですかネ!?
リヤダンパーは取説指定のCVAダンパー(II)ショートタイプに交換。ダンパーエンドは車高下げのため短いほうをチョイス。 ストロークの大きいバギーということでピストンは3穴、 オイルはとりあえず当たり障りなく400番、スプリングもキット標準のままです(レースでもこのまま)。インナースペーサーはありません。 540パワーにはいいんですが、スポチュンや23Tストックの速度で 走る分にはソフトかな、という感じのところでまとめています。

あんまりリヤだけ柔らかくしすぎると腰砕けでフロントが浮いてアンダーが出るので 前後のバランスを極端に崩さないようにしましょう。
単にダンパー長を短縮して車高下げしているため、そのままだとサスアームが振り切れて、 ドライブシャフトに無理な力がかかってしまいます。そこで、ダンパーに付属の長いほうのインナースペーサー (8mm)とOリング2個をダンパーシャフトに入れて底つき防止(バンプストッパー)にしています。もともと、バネの堅さに対して ストロークが不足気味のサスなので、ちょっとジャンプしたら絶対にフルボトムすることが目に見えてるので、 その際にダンパーエンドやダンパーキャップに衝撃がモロに来ないよう、Oリングで対策しておいたほうがいいと思います。

90年代のタミヤGPのツーリングカークラスではこうしたOリング追加はNGでしたが、 現時点のタミヤGP規定では「パーツの追加」という解釈でOKになっていますので念のため。
前後タイヤは既にホイールに組んだ状態で同梱されています。タミヤの堅いバギー用タイヤを ホイールにハメ込むのは難儀なので、コレは非常にありがたいです。

なお、厳密には、タイヤとホイールは瞬間接着剤で接合するべきで、取説でもそのように 指示しているのですが、タミヤのバギー用タイヤは、いずれも押しなべてコンパウンドが堅いので、実際には 単にハメ込むだけで問題なく使えます。タイヤが消耗したときに簡単に交換できるし、異なる形状のタイヤへの 交換にもホイール1種類で対応できるので、「あえて接着しない」というのもアリです。今回のこどもの国のレースでは 筆者も接着しないタイヤで走行しました。接着しないと、理屈上は、サイドウォールがヨレてグリップが低下します。 ツーリングカーでは顕著に表面化するんですが、タミヤのバギー用タイヤでは全然違いが分かりません。まぁこれは 路面グリップにもよるので、オフロードでもハイグリップ路面でプロライン社製などの柔らかいタイヤを使うならば 接着は必須です。
また、あえて接着しないことで、接着済みタイヤとの使い分けで前後のグリップバランスを微調整する、 というのにも場合によっては使えます。グリップの低い路面では違いを体感できませんけどね。

フロントタイヤはルーキーラビット/ファイターバギー系の流用で3本リブタイプ。 運動場や芝生など一般的なオフロード路面でまんべんなく良好な引っ掛かりが得られます。 ダイナストーム付属の ピンスパイク付きタイヤよりこちらのほうがタイヤ自体にも剛性感があってレスポンスがいいように感じます。

ホイールはダイナストームで採用されたスターディッシュタイプの色違い。従来はホワイトのみでした。 イエローの成型色はSFGが初採用です。個人的には今まで自分でイエローに染めてたので、手間が省けて嬉しい〜(笑)。
サイドウォールの表記によれば、フロントタイヤの寸法は、内径55mm×外径77mm×幅23mm×ハイト11mm、 ということになっています、一応。ハテ・・・?
リヤタイヤは四駆バギーのマンタレイ、ダートスラッシャーや二駆バギーのファイター系などと同じ スパイクが太く数が少ないタイプ。ホイールはスターディッシュタイプの四駆リヤ用(最も幅が広い)です。 ダイナストームと同じタイプの色違いです。
ボディはABS製ということで表塗りです。以前にポリカ用塗料を使ったら見事にペリペリはがれてしまったので、 今回はスチロール樹脂用塗料です。でも塗膜が薄いのでかなり重ね塗りしないと ちょっとした傷ですぐに下地が出てきてしまいます・・・。次は染めかな!?

また、ステッカーについては、パワーポイントで作成したデカールデータを職権乱用(笑)で仕事場の カラーレーザープリンタでそのへんに転がってたタックシールに印刷、ジョキジョキ切って ペタペタ貼って(シールですから)、そのまんまじゃ汚れてしまうので、SGIクレオス(旧・グンゼ産業)の プラモデル用「水性トップコート」を塗り重ねて耐水性を付与しています。この技は普通のRC用プラボディの デカールのハガレや汚れ防止用にも使えるのでお薦めです。特に、F1のドライバーヘルメットなんかは ミニカーショップで売ってるヘルメット模型みたいにツルンツルンになって超カッコ良くなりますよ! ちなみに、先にアップしているタイレル復刻版のボディもトップコート処理しています。
というわけで完成!

ボディ版権のコストがない分、RCモデルとしてはお得なキットですから、 バンバン作って、お子さんと一緒にいろんなところでジャンジャン走らせて、 RCの楽しさを満喫しましょう〜!




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