ボールデフの動作チェック 1)動作が十分に軽いかどうか 2)駆動抜けがないかどうか ビデオでは、1)のチェックの実例を示しています。 片手でスパーギヤを押さえ、もう片方の手でタイヤを勢いよく回して、 どの程度軽く回るかを見ます。「音」にも注意してください。 なお、2)のチェックは、右手でスパーギヤとタイヤを一緒に押さえながら、 左手でもう一方のタイヤを回してみます。滑るとダメです。上手くできていれば、滑りません。 もちろん程度問題ですので、滑る路面では、わざと少し滑るようにセットして トラクションコントロールとして利用することもあります。 ボールデフ調整が「DDシャシーのキモ」と言われるゆえんです。 ボールデフは滑らない範囲でギリギリまでプレートの圧を緩め、「スルスル」に動作させるのが基本です。 動作が渋いとアンダーステアが出てしまいます。 ボールデフを直さずに曲がるクルマに仕上げようとすると、いわゆる「アンダーオーバー」のジャジャ馬になります。 買ってきたままのデフプレートは表面が粗いままですので、完璧な仕上がりは得られません。 ビデオのような理想的な作動を追求するには、デフプレートを1000番前後の耐水ペーパーで水研ぎします。 DDシャシーならばデフのハウジングに装着して、平らな場所で研げばOKです。 ちなみに筆者は流し台で研いでいます。 耐水ペーパーは模型店ならタミヤのものが入手しやすいですが、どうせ模型工作には必須のアイテムですし、 ホームセンターなら全く同じモノが番手別に1枚80円くらいで買えます。 なお、デフボールにはボールデフ専用のグリスを塗布します。せん断抵抗が大きく、高速でデフが作動するときだけ 抵抗が大きくなる特殊な仕様のシリコン系グリスが主流ですが、銘柄により大きく変わりますので、 この選択もチューニングのポイントになります。昔からの主流はアソシエイテッド社の「ステルスルーブ」や タミヤのボールデフグリスです。筆者はタミヤのグリスが好きです。ステルスルーブはカスが出やすいのとせん断抵抗が 大きめでどうもスルスルデフが作りにくいので。たぶん1/12には良いのでしょうけどF1には好みが分かれるところです。 間違ってもボールデフにモリブデングリスとかセラミックグリスとか普通のオイルを塗らないように! |