(posted on July 26, 2006)
(updated on Apr 4, 2024)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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マツダ787B 完成ボディ仕様 (3)





ギヤ比表

メカ積みはこんな感じ

昔はRCメカが大きかったのでバスタブがメいっぱいになったものですが、 近年は小型軽量化が進んだおかげで非常にスッキリしますね。 ただ、当時の水準としても、F1などに比べればメカスペースの余裕は大きかったことは確かです。 耐久レースとかで電飾の電源を別電源にしたりとか、ビデオカメラを積んでみたりといった遊びは、やりやすいクルマでしたね。
素材表記が法律で義務付けられたほか、製造地が日本ではなくフィリピン工場になった関係で 金型が改修されています。この部分を見れば復刻版か初版かが一発で分かるわけです。 もちろん、この写真は復刻版です。

ちなみに、初版のバスタブ写真がこちら。

 RCC MERCEDES-BENZ/C11
 © 1990 TAMIYA
 MADE IN JAPAN

と刻印されています。
フロントサブフレームもそうですが、リヤのオイルダンパー回りにもポリカ樹脂製のフレーム構造が採用されています。 同時期に前後して発売されたF101シャシーは先代F1モデルを引き継いだFRP製アッパーデッキを採用しており、 これとは明らかに区別されていました。
コレって、素直に考えると、 「スポーツプロトカー用のシャシーだからスペースフレーム構造を表現したかったんだろう」と解釈されます。 しかし、チョット待って、スペースフレームなんてこの時代、とっくに廃れてませんでしたっけ?? さすがに80年代末には、スポーツプロトでもフルモノコック、ヘタするとフルカーボンに 移ってたハズなんですけど・・・。時代考証的には??な設計のように感じます。 まぁ実際走らす人には実車がモノコックだフレームだなんてどーでもいい話だし、漫画チックなほど 「気持ち」と「現実」のギャップが大きかった点が、当時のタミヤキットの一貫したテイストでもあったわけですが・・・。

フレーム強度は、バスタブとの組み合わせで閉断面を形成したこともあり、必要十分な強度を確保しています。
オイルダンパーはシリンダー側取付部がハトメタイプ(ボールコネクトになってない)の、初代CVAダンパーです。 機能的にはコレで十分です。同梱オイルは無色ですが、コレは従来の番手通りなら900番ということになります。初版の時から F101/102にも同じシリコンオイルが同梱されていました。なお、Cカー独特の機構として、シリンダー側のダンパーエンドは キャッチピン1本で着脱できる設計になっています。そんなに頻繁にメンテナンスする場所じゃありませんけど・・・。

今回、久しぶりに初代CVAを組みましたが、素組みだと、結構、動作が渋いですね。ダンパーバネはピッチが浅くて 柔らかいレートのものですが(恐らくF101/102と共通)、スペーサーは写真の2mmではバネの反発力が不足気味で、 素直に取り説の通り4〜6mmくらいにしないと、適切な量になりそうにありません。
バスタブシャシーのバッテリー回りの形状設計は、80年代の各種バギーモデルで豊富な実績があるお馴染みの 形状です。なお写真では、バッテリーコードをアンプに取り回しやすいよう、バッテリー押さえの左側を一部カットしています。
F1と比べタイヤ径が大きいので、モーターポッド(ギヤボックス)には3mm厚の樹脂製スペーサーが噛まされています。 このほかに薄手のスペーサー(1mm厚?)も同梱されていて、組み合わせで細かく車高を選べます。 実はこの手法、1980年に発売された「競技用スペシャル(CS)」モデルの「ウィリアムズFW-07/J.P.S.ロータス79(Item58019/58020)」から脈々と続く、タミヤの「お家芸」のひとつでもあります。非常に単純ですが効果的なチューニング技法です。

この車高設定で、ステアリング特性をかなり変えることができます。 基本的に、リヤヘビーで曲がらないクルマですから、リヤの車軸は下げ(車高は上げ)気味にして荷重を前に寄せてやったほうが 挙動は良くなります。しっかりリヤグリップを確保するのが大前提ですけど・・・。
F102と共通のTバー(1.5mm厚)はF101用よりも前後長が短く、ピッチング剛性が高めの設定です。 タミヤのTバーで一番美しい形状だと個人的には思っています。

もっとも、この形状ではモーター位置に問題があることも事実です。既にこの時代、1/12オンロードシャシーでは、 ローターやピニオン/スパーギヤから発生する反動トルクが、コーナリング時の左右の曲がり方の違いに影響していることを 意識し、モーター位置をセンターに寄せる設計が主流になっていましたが、タミヤではまだ採用しませんでした。 Tバー形状よりモーター位置の適正化に注目した設計がなされたのは F103からです。
車重は1200gちょっとになるため、実際の走行はGTチューンとか23Tストックあたりにしないと豪快な走り味が楽しめない、と いうことで、写真を撮ったらサッサと23Tストックにするツモリでコードのハンダ付けもしてないのですが、 キット標準モーターはスポーツチューンなので、写真撮影用にとりあえず中古品を付けています。 エンドベルの赤いマーキングはタミグラ車検のマーキングです。気にしないでください(笑)。

なお、Tバーのキット指定のシャシー組み付け方法は フロント側が3mmワッシャー、リヤ側がOリングを噛ませてのビス止めです。フロント側にもOリングを入れるとシャシーから浮いてTバー先端が激しく削れてしまいます。
フロント側が「直付け」だと、F1よりもロールは規制されそうなんですが、実際にはリヤ側がOリングのままだと、めちゃめちゃロールします。なので、無改造でロールを規制するには、リヤ側のOリングが切れる手前まで締め上げる必要があります。いっそリヤ側もワッシャにしてしまうのも一考です。ピッチング方向の特性が悪化しそうですが




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