(posted on Aug 3, 2005)
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メルセデス・ベンツC11 (2)





ギヤ比表

もともとCカーシャシーは重量配分がリヤ寄り気味なうえに、C11やジャガーXJR12は最もホイールベースが長い、と来てますから、 走りを楽しむ上では、リヤグリップ確保よりも「いかに曲がるクルマに仕上げるか」のほうが優先度の高いテーマになります。

で、ここで示しているのが「フロントへのバラスト搭載」の試みなんですが、実際にテストしてみたところ「あんまり効果なし」 でした。バラストよりもコーナリングで発生する横Gのほうがはるかに大きくて、簡単にシャシーがヨレてアンダーが出てしまうんです。 結論としては、バラストよりもツイックスクリューのほうが効果的です(Tipsのページ参照)。以下のバラストの画像はどうぞ無視してください。
後でも再度触れますが、フロントのアッパーサブフレームは、中央の「×」部分を切り取っています。剛性を下げてフロントグリップを 稼ぐためです。また、タイロッドはF103用optのターンバックル(op.150 F1ターンバックルタイロッド、600円)に換装し、左右の タイロッドを等長にしたうえで、サーボをセンターに置けるよう、両面テープ止めにしています。なおかつ、アッカーマン設定を考慮して 極力、前方の位置にサーボを搭載しています。 なお、手前のアップライト側のボールアジャスターは CVAダンパー用のボールエンドを転用していますが、気にしないでください。組み上げたときに適当なパーツがなかっただけなので。 通常の5mmアジャスターを使えば同じことです。





キングピンスプリングは、キット標準ではサスアーム内にインボード装備されていますが、作例ではF103用のキングピンを 流用し、アウドボード化しています。あまり意味はないんですが、バネ交換が楽なので。今後Cカーのレースが タミヤGPで復活するとしたら、この変更は認められない可能性がありますのでご注意。あえてマネする必要はないでしょう。

バネは車重がF1より200g重いため、黒(ハード)がベストです。F10x/Cカー用のキングピンスプリングは、線径の設定幅が大雑把過ぎて、フロントタイヤのグリップを調整する要素になりません。 適合しないバネを使っても特性は「悪化するだけ」なので、事実上、「ベスト」以外に選択の余地がないんです。そもそもタミヤ純正では「黒」より硬いものがありませんし、金(ミディアム)や銀(ソフト)だと旋回中のステア操作に反応せず「初期反応だけ」のクルマになってしまいます。強いて言えばアソシなど1/12用が使えるかも知れませんが、タミヤの黒より硬いのがあるかどうかは知りません。
バスタブに穴を開けてサーボのケーブルを通しています。このほうが配線がスッキリしますから。


ホイールベースを270ないし280mmにした場合、このスペーサーパーツがクラッシュ時の「つっかい棒」の役目を果たします。 別に、「なくてもいいパーツ」なんですけど、あればあったで破損のリスクを低減できるので、付けておいたほうがいいです。 なお、写真は280mmのケースの取り付け例で、270mmの場合は上下を入れ替えるだけです。260mmの場合は不要です。



ダンパーは、手ごろなところでCVAIIミニを使用しています。キット標準ではハトメ+ビス止め式の初代CVAミニが使われていますが、 作例ではダンパーエンドがピロボール式のCVAIIミニを使っています。特に意味はありません。
ウイングステーはCカー共通で、F1系にはないCカー独自のパーツです。F1用のウイングステーとは取り付け寸法が 大幅に違うので、流用はちょっとムリです。
以上でシャシー紹介はおしまい!

冒頭にあれこれと書いたように、「絶対的なラップタイム」で見れば、Cカーは23ターン仕様の最新スペックのツーリングカーと ほぼ同等、ないしむしろ若干遅いかも知れません。「純粋な速さで買う」クルマではないんです。それよりも、 ツーリングカーよりもはるかに簡素で安くて燃費が良くて(F101〜3ほどではないにしろ)手っ取り早くセッティングが出てしまうクルマとして、 RCカー本来の楽しみ方である「ひたすらガンガン走る」ために使えばいいのかなと。操縦も構造も、RCカーの「基本」を学ぶには 最適な1台だと思いますので。

次ページでは、F103用Tバーやクイックチェンジャーを装備した「6時間耐久」仕様をご紹介します。




このページは、タミヤRCカー専門サイト「RC_Car_Trend」が提供しています