|
ここからはいよいよシャシー各部を見ていきましょう。 |
|
|
|
|
|
optで「兄貴」ライクなバンパーが用意されますが(Item40515「GB-01 バンパーセット」900円、06年7/19発送)、 セット標準ではほんの申し訳程度のバンパーが付いているだけです。そもそもこういったスモールスケールは クラッシュに強いですし、バギーモデルはバンパーよりタイヤにヒットしてクルマを 壊すことのほうが圧倒的に多いわけですから、バンパーなんて要らないんですよね。 個人的にはこのほうがカッコ良くて好きですよ〜! | |
フロントサス回り。 4mmピロボールが全面的に採用されています。1/10バギーは5〜6mm径のピロボールを使うので、 「ハーフサイズ」よりはひと回り大きめですが、サス回りの造形は自然です。 強度的にも十分ありそうです。何より、カッコいいです! |
|
フロントナックル回り。 基本的な構成は、80年代のバギーから90年代のツーリングカーモデルを経て完成されたものを踏襲して いますから、非常に手馴れた作りになっています。ただしジオメトリ設定には過去のノウハウが ギュッと凝縮されています。一目で分かるキングピンスクラブの最小化や ロール剛性を高めに設定したサスアーム配置、アバンテ系バギーを彷彿とさせる、 ロードクリアランス確保のためロワアームをCハブの途中に取り付ける処理など。 |
|
「ゼロスクラブ」なんて、
国産乗用者では80年代初頭の初代「プレリュード」(ホンダ)で既に実現されていたわけですが、
20年余りかかって、ようやくRCカーでも実現したかと思うと、ちょっと感慨深いものがあります。
しかしなんでソレがタムテックギアなんでしょ・・・?(苦笑) 部品共通化によるコスダウンと四駆シャシーの設計を容易にする配慮から、フロントハブはリヤのユニバーサルシャフトと 共通部品を使っています。ホイールの取り付けをスマートに見せようとしたのでしょう、タムテックギアのホイールナットは 「裏側」に配置されており、スタッドボルトを表から突っ込んで締結するようになっています。 タイヤ交換時にはナットがボルトで押し出されて脱落しやすく、ちょっと難がありますので注意しましょう。 |
|
(2/6/2007update) 六角ハブは、完成セットではタムテックギア標準サイズしか装備されませんが、実は 組み立てキットのGT-01「ポルシェ934」の発売に伴い、 GT-01用のサスアーム部品(D部品)の「D-3部品」として、 一般的なバギー/ツーリングカー用サイズの六角ハブも用意され、晴れてMシャシー用やバギー用の デカタイヤが付くことになりました。コレは嬉しい! 既にSG-52「GT-01・D部品」(400円)としてバラ売りされていますので、興味がある方は 入手してみてはどうでしょう? |
|
タムテックギアのステアワイパーは独特な形状をしています。デュアルリンク式のワイパーが
サーボにダイレクトにリンクされ、左右に水平に移動してラック&ピニオン式に近い作動を見せます。
ステアワイパーの作動に伴うアッカーマンの乱れが非常に少ないように見えるのは気のせいでしょうか・・・。 |
|
直進時
|
|
右にステアリングを切った状態。 直進時との違いが分かりますでしょうか? シャシーにビルトインされていて見えませんが、タムテックギア用に開発された新しいサーボ(TSU-02)は 3.3kg・cm、0.14sec/60度(6V駆動時)となかなかのスペック。タミヤフェアのデモで、 「RCメカはパワーソースをグレードアップしても買い換えなくて済むよう、 シャシーサイズの割には高めのスペックを用意した」と言っていただけのことはあります。スペック的には F103GTにも使えてしまうレベルです。実際に使ってみないと本当のところは分かりませんが・・・。 ちなみにこのスペック、80年代後半から90年代初頭にかけて、 1/12やDD・F1などでよく使われたミニサーボ、フタバS9601とほぼ同等です(6V駆動時)。当時は定価1万円くらいしたはずですが・・・。 |
|
最新のトレンドを織り込んで、サスアームの起点は極力シャシー中央部に寄せられ、この部分でロングスパン化を実現しています。
1/10ツーリングカーのような「過去のしがらみ」がない分、意欲的な設計に踏み込めたのでしょう。
|
|
フロントサスアームは「左右対称」の設計で、左右を入れ替えて使えます。
クラッシュで一番破損しやすそうなパーツだけに、無駄なパーツが出ないのはありがたい配慮です。 ちなみにリヤサスアームにはトー角が付いていることもあって、左右非対称で入れ替えて使えないようになっています。 |
|
フロントタイヤは、1/10のホーネットやフロッグのフロントタイヤに似た形状ですが、1/10より相対的に幅広で ロープロファイルになっており、ゴムのコシもかなり強いです。セット標準では一応接着されていますが、 接着しなくてもホイールから外れそうにありません。もうちょっと柔らかいコンパウンドがoptで欲しいですね。 | |
さて次にシャシー中央部に目を移しましょう。注目はやはり専用RCメカです。 | |
タムテックギア用に専用開発されたバック付きアンプ「TEU-102BK」は25.0x36.0x18.5mm、27.2gと非常にコンパクト。 PWM(スイッチング)制御の周波数はちょうど1kHzで、PWM周波数が1kHz以上の、いわゆる「高周波アンプ」に分類されます(一応)。 バッテリーは7.2Vが指定です。 最新の安価で高性能なFETを取り入れ、前後進とも連続最大60Aと、1/10XB用の「CPR-01」と同等のスペックを 備えています。FET数もCPR-01と同じなので、もしかして同じFETなのかもですね。CPR-01と同じ、ということは、 540も十分に回せる、ということになります。さすがに1/10用のスポチュンはギヤ比をかなり落とさないと、 今どきのハイスペックなバッテリーとの組み合わせには厳しいですけど、「540仕様なら1/10にも使える」というのは 意外に魅力!? バッテリー&モーターコードがそのままでは細すぎますけど。 | |
受信機「TRU-02」は42.5x28.5x17.5mm、18gというサイズ・重量で、入門用=コスト優先でサイズが大ぶりになりがちなAM受信機としては、 まぁまぁのレベルです。最近はアンプ(ESC)が主流になり必要性が乏しいBEC (RCメカ電源用レギュレータを受信機内に内臓)システムを維持しながら、このサイズを安価に実現しているのは立派です。 BECを維持しているのは、機械式スピコンを使う2サーボ仕様が根強く残っている海外市場に配慮してのことだと思います。 タムテックギア専用ならアンプと一体化した「CPRユニット」というテもあったはずですが、今回はあえてRCメカ積み換えの余地を 重視して通常のスタイルが採用されています。使い回しが利くしグレードアップも容易なので、この判断は嬉しいですね。 |