TA-04・ストリートJPN仕様 ドリフト用の「タイプD」タイヤを使って2006年シーズンから始まった 「ストリートJPN(ジャパン)」クラスでは、TA-04も使用可能とされ、 またまたタミグラ参加可能車種としての寿命が伸びました(めでたし)。 ここでは、06年4月1日にカレスト座間で開催された 「第4回タミヤGP in カレスト」で予選2位&優勝した RCTチームメイトのマシンをご紹介します。 |
ストリートJPNクラスの関東初開催、全国でも2回目(初回は愛知)となったこのイベントで、 ちょっと興味深い結果が得られました。というのも、予選1位、2位&決勝1位&3位を得たマシンが 「TA-04」だった、という事実です。ちなみに、予選3位、4位、決勝2位&4位がTA-05でした。 「もしかしてストリートJPNに限れば、TA-05よりも04のほうが速いんじゃないか!?」 という思いを抱くに十分過ぎるリザルトです。 | |
もちろん、ドライバーの腕の問題も無視できませんが、それにしてもこれほど安定した結果が出たのには、
それなりの理由があるように思われました。ひとつは、TA-04の駆動系レイアウトの優位性。モーターが
リヤ寄りのミッドシップにマウントされ、モーターの反動トルクがバランス良く、しかも効率的にリヤタイヤに
かかり、挙動変化を作りやすくしています。これがTA-05だと、なまじモーターの反動トルクが4輪に分散されて
いまうので、安定しすぎてスロットルワークでの姿勢変化が作りにくいのです。
要するに04のほうが、低グリップでも安定して良く曲がると。 このほか、バッテリーが横置きでロールが大きいのもストリートJPN向きですし、左右対称レイアウトで 操縦性が素直な点、オーバーステア気味の基本設計、短いアッパーアーム、といった点も、低グリップタイヤを うまく使いこなすことを容易にしているのではと感じます。 |
|
確かにTA-04は重心が高いのがネックなんですが、しょせんレースは「曲がってナンボ」「タイヤ食ってナンボ」なので、
ちゃんと食って曲がりさえすれば、重心なんて気にしない!というひとつの典型例だと思います。 今回の優勝マシンはチームメイトだったので、筆者のセッティングノウハウも一部盛り込まれています。 その最大のポイントは、M-04フロントダンパー用の金バネ (部品番号9805921「ホンダS2000フロントコイルスプリング(2本)(270円)」)の 採用です。参加クラスを決めた時点から「使うバネはコレしかない!」と即断でカスタマーサービスから 取り寄せ、走行テストを繰り返して吟味しましたが、「優勝」という最高の形で結果が出た格好です。 |
|
もっとも、このTA-04、取り立ててどうのという特別な細工はバネ以外にはほとんどありません。
ダンパー位置、アッパーアーム取り付け位置といったアライメントには細かい配慮がありますが、
それ以外はいたって普通です。 デフはFワンウェイ、Rボールデフで、リヤトーインは2度(サスブロックはノーマル樹脂製のまま)、 ダンパーは聞いていませんが恐らくTRF標準の400番+3穴、ないし300番くらいの軽めのオイルを 入れているはずです。車高がポイントで、10mm位とっていました。リバウンドは2〜3mmと少なめです。 大きくロールさせてコーナーに入っていく姿が印象的でした。ギヤ比は6.2くらいをチョイスして スピードも十分にありました。 |
|
バネはタミヤツーリングカー用として最も柔らかいモノを使っているわけですが、 ちょっと柔らかすぎる、でもTA-03用のop.163オンロードスプリングの赤(ソフト)にするまででもない、と いうことで、ダンパーを立てて調整しています。これはリヤも同様です。このセットアップは ドライバー自身のノウハウに基づく判断で、結果としては正解だったようです。 | |
以上、非常に簡単ですがTA-04ストリートJPN仕様のご紹介でした。 次回は自分もTA-04で出るかぁ〜? と思ってしまいました。 皆さんもいかがですか〜?! |