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03年10月26日のタミヤGP全日本・東京大会で展示されていた
TT-01フルオプ仕様を撮影しましたので、ご紹介しておきます。
ガラス越しで写りが悪いですがご勘弁!
(一部、後日撮影の製品写真と入れ替え、05年1月現在までの知見を踏まえてコメントも差し替えています。)
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まずは気になる調整式アッパーアームセット(フロント)。
おお〜、なかなか秀逸なデザイン! TGRと同じコンセプトで、片側のみターンバックル化して、後ろ側は貫通しているだけでフリーに伸縮するシャフトで構成されており、クラッシュ時の耐久性とサスアーム剛性を両立させる狙いかな。「は虫類」のようなウロコっぽい仕上げが謎。恐らくサスボールの穴径も対策されて、TGS用アップライトがスポスポと入るようになってることでしょう。期待のアイテムです。
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リヤのアッパーアームはIアームで構成。筆者がかねがね主張してきた、サスアーム中心軸にIアームを配置する本来あるべき設計が遂に実現!といっても、別にRCTの意見が取り入れられたわけじゃなくって、単に「当然の進化」なんでしょうけどネ・・・。
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次に、カーボンアッパーフレーム(op.672, 1200円)に注目。スリムです。このくらいのモノなら、あんまり大袈裟じゃないし、付けてもいいカモ。もちろん、付ければ剛性は大幅アップ間違いなし!クラッシュにも安心。ただし、その分、サスペンションがより有効に働かないとダメなんで、ロワアームのスムーズな動作の確保は必須です。また、シャシーのネジレが減るので、バネは1段階程度柔らかくする必要が出てきます。しかし、CPRユニット用の「逃げ」の切り欠きに加え、穴の開け方が非対称かつ「平行四辺形」なのは惜しいですね。アレでは左右のネジれ方が違ってきちゃう&剛性が落ちてしまいます。剛性を考えたら、開口部は「三角」で統一すべきでしょうに。まあ「機能一点張り」じゃあ味気ない、というのはありますけどネ・・・。
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トーインリヤアップライト。
繊維入りの強化樹脂製でノーマルのアップライトより強度アップ。トーインは2度です。コレを付けたマシンはグリップバランスがリヤ寄りになりますから、フロントバネを従来より1〜2段階固める必要が出てきます。できればバネはそのままにして重心を前寄りに動かしたいですが・・・。TT-01の重心はリヤ寄り過ぎですからね。 なお、リヤのバネは夏場の十分グリップする路面なら実際には最も硬いop.636ウルトラハード(紫)でキマリです。基本的にTT-01はダンパーピボットのレバー比の関係でリヤダンパーの作動量が少ないので、トラクションを得るにはリヤダンパーをメいっぱい固める必要があり、タイヤが滑らない限り、選択の余地はありません(冬はもっと柔らかくしますが)。前後バランスの調整はフロント側のバネ交換で対応します。
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op.670アルミレーシングステアセット
写真撮影用にと発売直後に購入しましたが、結局これまでのところ(05年1月現在)作例としては一切使っていません。こんなパーツに2800円も払って、それがTT-01の清く正しいチューニングと言えるでしょうか? 自分でもクドいなぁと思うくらい繰り返してますが、実売6000円程度にしかならないTT-01に、ステアリング回りのグレードアップのためだけに2800円(実売でも2000円以上)もするoptを付けて平気な経済観念をお持ちの方なら、最初からEvo3(当時、今ならEvo4ないしTB-02Rですね)を買ってくればいいのです。トータルコストはさして変わらず、走行速度が同じである限り格段に丈夫&高性能であることは誰の目にも明らかなんですから。
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同じことは同時発売のop.671フロントワンウェイセットにも言えます。TT-01にこんな高価なoptをブチ込むのはナンセンス。 マキマキになるので、使うとしたらトーインアップライトもセットで導入必須となります。趣味ですからoptの装着なんて気の向くようにやれば良いのですが、結果を求めるなら潔くEvo3(/4/TB-02R)に鞍替えしたほうがいいと思います。TT-01はあくまで入門用ですから、ハンデをもらって入門仕様のまま上級モデルと「腕とノウハウで勝負」するのが面白いのであって、中身を上級モデルと同等にしたら意味がないと筆者は考えています(異なる考えを持つ方もいらっしゃるでしょうが)。
なお、2004年シーズンから、一連のoptが出揃ったということでタミヤGPでのTT-01の規定重量が1400→1450gに増えました。掛川以外のコースではあまりギヤ比優遇は影響ないし、もともと1400gで仕上げようと思うとかなりムチャな仕様になる(optなんて付けられないし)ので、この50gというのは大変いい所を突いていて大歓迎です。
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