タミヤGP・スーパーラリークラスに出走し 並み居るTRFチャレンジャー認定選手に互して 周回レース形式の予選で4番グリッドを得た仕様をご紹介します。 |
2005年度のクラス分け改定で、新たに設定されたのが「スーパーラリークラス」です。参加者無制限、23ターンモーターにsp.419のラジアルタイヤ指定、インナー自由(ただし無改造、「なし」は不可)、ギヤ比自由、シャシーはTT-01、TB-01、TL-01から選択、というのが主なポイントです。 ボディーは当然、ラリーカーなんですが、今回は従来の「ランエボ」系をやめて、昨年暮れに出た塗り完ボディのシトロエン・クサラをチョイスしてみました。新しいボディは「外す」事もあるので、どんなもんだか試すのにいちいちオリジナルカラー塗ってる時間がないので。 |
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リヤウイングは最近のモデルに増えている射出成型グレードの軟質ポリカ製のようです。ナイロンやABSではありません。したがってこのテのウイングとしては結構軽いです。インプレッサ2003/04のウイングも同素材のようなのでアドバンテージにはなりませんけど。 インプレッサ2003/04同様、ガーニーフラップ付きでダウンフォースも結構期待できます。RCカーでもダウンフォースは重要です。時速30km/hで走ると、ウイングの種類によっては100gを越すダウンフォースが発生するという風洞実験結果もありますからね! |
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ボディ補強についてですが、補強材でポピュラーなものとしてはアルミメッシュテープのほか、セントラルRCの「シューグー」、川田模型の「フェンダーメンダー」、無限精機の「ラドレッズ」などがあります。基本的にはみな接着剤の類で一長一短ありますが、筆者は入手のしやすさでアルミメッシュテープとシューグーを使っています。 写真のように、フェンダーの座屈して切れ目が入る部分とラジエーターグリル周辺に「パテ埋め」感覚でシューグーを盛り、ボディ裏面を滑らかにしたうえでアルミメッシュテープで仕上げています。 ボディ重量が5〜10g増えますが、やはりボディが一発で割れるのは忍びないですから。よほどのカツカツレースでない限り、普通は補強してます。 | |
なお、アルミメッシュテープはタミヤなどRCメーカーからも出ていますが、どっちみち長年RCやってれば何メートルも消費しますから、最初からホームセンターで汎用の10mとか20mの巻きモノを買っておくと結局何千円もおトクです。 アライメントについてですが、トーインリヤアップライトは当然のこととして、今回はフロントのトー角設定に悩みました。結構、温度で指定タイヤのグリップが激変するので、室温18度湿度15%くらいのときは曲がらなかったのが室温23度湿度25%くらいになって俄然曲がりすぎるとか。当日の気温は10度くらいだろうと予測するなかで、どういうバランスを用意するか。結局、当日はグリップ不足でフロントを逃がす必要が出たので、写真撮影時とは逆に、ほぼトーゼロ、気持ちトーアウトという所まで戻しました。 |
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軽量化最優先でアッパーデッキも付けていないので、相変わらず超低重心のプロファイルです。車高は5mm弱という感じです。前後サスのリバウンドストロークは多めにしています。4〜5mmという感じです。3mm以上ならタイヤグリップに悪影響はありません。むしろ通常なら蛇行などの原因になるのであんまり無駄なリバウンドストロークがつくのは歓迎されないんですが、この低重心でこの程度のリバウンドなら特に問題にはなりません。 「アンテナはできるだけ立てたい、けど外には絶対出したくない」というポリシーを追求した結果、今回新たに編み出されたのが、この「触覚アンテナ」。アンテナパイプの脱落を心配することもなく、これまでで一番アンテナを高く長く掲げることに成功しているので、結構気に入ってます。 |
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(1/12/2007更新)06年7月以降、タミヤGPではアンテナをボディ外に出すことが義務化されました。作例は規制導入以前の例ですのでご注意ください。
メカ関係は前回と同じ。フタバの高級アナログモデル・S-9405にKO・VFS-2000を組み合わせています。受信機は前回も紹介した「RC Mart」製の5c受信機。実際のフィールドでもサーボが十分に速かったせいでレスポンスは特に問題ありませんでした。もちろん、要求レベルによるので、あくまでもスーパーラリークラスの速度域での判断、ということなんですが。 |
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受信機のクローズアップ 配線は単に束ねているだけです。他への使い回しも考えているので短縮などはあえて行っていません。 |
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(1/12/2007更新)06年7月以降、タミヤGPではアンテナをボディ外に出すことが義務化されました。作例は規制導入以前の例ですのでご注意ください。
アンテナ取り回しを示す写真 受信機から出た黄色い線が、バスタブをぐるりと一周してバッテリー後方、ギヤボックス周辺からアンテナポストに到達しています。この受信機は感度確保のためアンテナが非常に長いのでちょっと取り回しには苦労しました。なおアンテナは黒のビニールテープで包むように固定しています。 |
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写真ではバッテリーコードをフロント側から取っていますが、リヤから取るようにするとバッテリー位置を前に5mm程度ズラせます。 リヤトーインアップライトでリヤグリップが確保できれば、重心はなるべく50:50に近づけたほうがハンドリングは良くなるので、今回はバッテリー位置にもコダわってテスト走行を重ねたところ、やはりリヤ側からコードを取り出したほうが心持ち好感触だったので、レース時にはそのようにしました。なお、バッテリーバーは5g程度の重量増を招くので、従前どおり、「本番」はグラステープ止めとして左右の重心バランスと全体の軽量化に配慮しています。なおレース時の車重は1490g前後でした。ボディとタイヤ合わせて普段のオンロード仕様より50g以上重くなるため、規定一杯の1450gに合わせるのはムリです。 | |
フロントのダンパーはCVAショートです。オイル&ピストンは標準の2穴900番のままです。バネは、写真ではTA-03用オンロードスプリングセットのショートタイプの黄(ミディアム)となっていますが、当日はさらにグリップを落とすため、同・赤(ソフト)に変更。もうこれ以上どうしようもないところまで逃がしています。夏になれば2〜3段階硬さを上げて、TA-04用のオンロードスプリング・ハードセットの赤ショートくらいにしてもいいと思いますが、タイヤの関係でそれ以上は使えないでしょう。 | |
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ギヤボックスは少しでも軽量化したいのでビス2点止めとしています。締め付けも1/4回転戻してベアリングの締め付けによる駆動ロスに配慮。なお写真ではセンターシャフトが樹脂製のままですが、指定ギヤ比が低いため23Tストックでもストレートエンドで回転ブレによる「バリバリ」音が出たので、レースでは不本意ながら(?)optのアルミセンターシャフトに換装しました。 | |
リヤダンパーは「TRFダンパー」以前のタミヤoptダンパーの主流、「スーパーローフリクションダンパー」を使用しバネはTA-03用オンロードスプリングセット(標準長)の青(ハード)を使用。寒いのでこれ以上バネを硬くするとグリップダウンしてしまいます。 | |
リヤアップライトはoptのトーイン付きを採用。2度のトーインが付いてリヤグリップが大幅に増加。カーボン繊維入りナイロン樹脂製で強度もアップ、補強リブ控えめで見た目はスッキリ、でTT-01のoptで一番のお奨めです。 |
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今回初めての試みとして、アンテナキャップを3等分に切ったものをホイールキャップとして付けてみました。TT-01のロングタイプのアクスルを使うと、仮設コースの仕切り板にアクスルシャフトが当たって曲がったり変形する心配があるので、ちょっと対策してみました。ホントに仕切り板に当ててしまえばどっちみち壊れてしまうときには壊れてしまうのですが、安心してギリギリまで攻められる、という心理的な効果は大きいです。 | |
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