●2極3スロットモーターのコミュテーターとブラシの関係です。
コミュテーターは直径8mm、ブラシ幅は4mm又は5mmとして描かれています。
中央が4mm幅ブラシ、左が5mm幅ブラシ、右は異サイズ混合です。
●1クリックで10度進みます。
絵は12枚なので120度分ですが、あとはそれの繰り返しですから、
12回クリックを3セットで1回転です。
●コミュの内部に描かれている3本の線はコイルを表しています。
この赤や青は「+」「−」ではなく「N」「S」と考えて下さい。
灰色はコイルの両端が同じブラシに繋がるため電気が流れないところです。
赤と青はどちらをN極、S極としてもかまいません。
互いに他方の極であるというだけです。
●それは、この図には磁石が描かれていないからですが、
したがって進角についても扱わないことになります。
単に、ブラシとコミュテーターの位置関係を表しているに過ぎません。
電気的極性は、私は上が「+」と思って描きましたが、下を「+」と考えてもかまいません。
●さらに言及しますと、コイルがN極やS極になるというのは、
ここではあまり関係の無いことですね。
また、磁束の中で電流を流すことで生じるローレンツ力がモーターの回転原理であって、
永久磁石と電磁石の関係で回転を説明するのは必ずしも正しくはないと思うのです。
まあ少なくとも小学校ではそう教えるし、
そう考えるのが理解しやすいと思うので私もつい使ってしまいますが。
レイダウンブラシというのは使った経験がないですが、(RCT注:寺田さんは空モノ専の方です)
3スロット(3相)モーターでは、
「ブラシ同士がショートする瞬間があるなあ、そんなの良くないのでは?」
というくらいにしか思っていなかったのですが、
図にしてみると、さらに、
コイルが1つしか励磁されてない瞬間がローター1回転で6回もありますね。
うーん、ますます訳のわからないものに感じます。
そこにいくと、異サイズ混合はいつでも必ず2コイルが励磁されてて美しく見えます。
タイミングの不等間隔はあるのが気になりますが、
ノーマルブラシで「2コイル直列と1コイル」が並列になる時があるのと比べて、
いつでも「1コイルと1コイル」の並列接続で電気が流れていくのを見ると、
もしかしてけっこうスムーズなのかなという気がしてきました。
ひょっとして、絵の描き方でどこか勘違いしている部分があるかもしれません。
そのあたりは(みなさんに)指摘してもらえばと思います。
<お気づきの点があればRCT「モーター研究室BBS」へカキコ願います>
(以上)
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