RC Car Trend Vol.4──────────────────── 98/06/18(発行部数:200部)
〜 Contents 〜
1. フェラーリ伊藤の雑記帳:梅雨ですねえ
2. TOPな人々(その1)
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1.フェラーリ伊藤の雑記帳:梅雨ですねえ
みなさんこんにちは。
このメルマガも4回目になりますが、まだまだパワー不足ですよね。これからもっと もっと内容を充実させていきたい・・・のですが、今年はやたらと雨が多くて走れない。 走らないことにはやはり説得力のある話は書けないものです。フラストレーションも たまりますしねえ。秋梅雨の時期なら、ツーリングの耐久とかで強引に雨中を走った こともありますが、初夏の梅雨はどうも始めからやる気をそがれてしまいます。
インドアのサーキットなら・・・というのはやまやまですが、しょせんTOPはデパート の屋上、消防法や建築基準法の規定で屋上に屋根をつけることはできない(屋根 の上にさらに屋根となるので、際限がなくなる)ので、日よけのホロが精いっぱい なのです。
そんなこともあり、現在本誌は ホームページ の拡充に注力中です。特に過去の ビデオ素材から起こした ビデオコンテンツ を大幅に増やし、今週中に一挙20MB 程度ファイルをアップしました。今後徐々にリンクをつけて公開していきますの で、お楽しみに。ちなみに、これまでビデオコンテンツはもっぱら編集・伊藤の 名刺代わりの手前ミソばかりで、うさんくさい思いをおかけしたのではないかと 心配していますが、今後公開するものは過去のTOPレースの名場面集的な趣き に傾けようと思っています。将来的には伝説の「青山GP」での北澤君たちの走り や、最近のTOPのレース風景も公開していきたいですね。
HPの拡充を急いでいるのにはひとつ理由があります。
実は私こと編集・伊藤は今月中に今の会社を辞め、「もと山*証券経済研究所の
外国株アナリスト」という経歴を生かして、
設立4年目の小さなベンチャーキャピタル
に参画することになったのです(がんばらなくっちゃ)。今までは、暇をもて
あまして会社で記事を書いたりしてましたが、そうもいかなくなりそうです。
それに、専用線接続のインターネット回線もなくなるので、大きなファイルをアップ
するのは今しかないわけです。やれやれ。そんなわけで、今日もとりあえず6MB
くらいアップしました。実名を公開してるのこんなに正直でいいのかって?
まあ、しょせんこのメルマガは全国で200名にしか読まれてないんですから、
大丈夫でしょう!
ちなみに、今思い出したので書きますが、ツーリングでウエット路面を走るときは、 通常よりオーバーステア気味にセットしなければ走りませんので注意しましょう。 これ、自分が高校生だった頃、AutoSport誌でナイジェル・マンセルがまだラルト・ ホンダF2に乗ってた時のレース記事を読んでいて、「ウエットセッティングでスタート したところ、路面がドライになり、どんどんオーバーステアがひどくなって、結局 トールマン(TG280…翌年、日本でも星野がドライブしましたね)に負けちゃった」みたいな記事を読んで、その時は、「ただでさえ滑り やすいウエットでどうしてオーバーにセットするんだろう」と不思議に思っていたの ですが、ツーリングカーで実際にウエット路面でレースをやり、十数年ぶりに その疑問が晴れた、といったことがありました。要するに、滑るにしても、 アンダーパワーの状況ではリヤよりもフロントの方が多く滑ってアンダーが 出るわけです。F1とかだと、パワーがあり余ってスピンしまくるんですけどね。 F1の場合は、電池などのおもりを100gくらい積むのが効果的です。いつもなら 軽いほうが速いわけですが、ヘビーウエットでは重いほうが速いのです。
さて今回から新たに、TOPの常連のひとり、三嶋 裕次郎さんが執筆陣に加わりま
した。三嶋さんは、「ジョージアの缶みたいなカラー」と言われたことがある茶・オレ
ンジ系のオリジナルカラーF1等でおなじみですが、本誌ではとりあえず、TOPの
名物と思われる人物を紹介するコーナーを担当していただきます。よろしくね。
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2. TOPな人々(その1)
このコーナーは、渋谷トップサーキットを彩る様々な人たちを、筆者・三嶋の独断と 偏見により描き出すドキュメントです。
――― 松崎英一マネージャー ―――
第一回に登場して頂くのは、やはりこの方しかいないでしょう。渋谷トップサー キット(以下TOP)の名物マネージャー!松崎氏です。私が知っているサーキットの 中でも、TOPは比較的常連の多いサーキットですが、その一つの要因として 松崎氏の人柄があげられるでしょう。ふつうマネージャーといえば゛管理人"と いったお堅いイメージがつきまといますが、松崎氏に関してはあてはまりません。 元全日本クラスのサーファー(本人談:当時はプロ創生期で、アマ枠で大会に出ました)という話は聞いたことがあるのですが、遊びの 本質を知っているというか、子供心を忘れていない大人って感じですね。
松崎氏のラジコンライフといえばやはりCカーでしょうか。一般的には過去の物と
なってしまった感のあるタミヤCカーシリーズですが(まだ販売されています)
TOPでは松崎氏のお陰でまだまだ現役、レースも年2回程耐久レースが開かれて
います。仕事の休憩時間に走らせる程度なので特別速いという程ではありません
が、このところ熟成が進んでいて、ちょっと気を抜いているとF1でも煽られて
しまいます。
(編注:私も最近久しぶりに松崎Cカーの走行を見ましたが、確かに良くなってます。
松崎さんのノリは、ボルテックファイターにいち早く10ターンのダイナテック02を積み、
ノーマルタイヤで強引にGT1並みのスピードを身につけさせるといったところに現れ
ているように、決して純レース指向ではありません。ただ、遊びとしてはなかなか
いいセンスしてると思います)
最近の松崎氏のブームといえばサバイバルゲームでしょう。そう、簡単に言えば
戦争ゲームです。私はあまりよく知らないのですが、かなり面白いらしく、常連の
何人かもその世界に引き込まれていきました。もし興味がおありでしたら松崎氏に
聞いてみるといいでしょう、きっとラジコン以上に詳しく教えてもらえること請け合
いです。
(編注:松崎さんはスロットカー&モデルガンのコレクターとしてかなり年期が
入ってます。スクラッチモデラーとしての腕もなかなかのもので、自分の手で
なかなかイケてる1/10シャパラルのフルスクラッチ・FRPボディを作ってしまった
話はその筋ではつとに有名です)
走らせるだけでなく、いるだけで楽しいサーキット、それがTOP。そんな遊び場を 盛り上げてくれる松崎氏に、私たちは感謝の意味を込めて拍手を送りたいものです。