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ウイングの裏側はこうなってます |
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止め具の軽量化穴に注目! バリも皆無で完璧な成型に脱帽です。 このモデルへの意気込みをこんなパーツからもひしひしと感じてしまいます。90年代以降のマシンのパーツは合理的になったのはいいけど 無味乾燥なものが増えましたんでねぇ・・・。 |
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ウイングを取ると、ホットショットのトレードマークとも言える、独創的なデザインのスピードコントローラー用抵抗器とモノショックがよく
見えます。 |
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この抵抗器の設計や加工もまたエラく手が込んだもので、最初に写真で見たときはそのクラフトマンシップに唖然としたものです。 過去30年近く、いろんなRCキットを見てきましたが、スピードコントローラーの抵抗器を2分割して、さらにアルミ削り出しのオリジナル デザインのヒートシンクに抵抗と無機材料のフィラーを収め、さらにFRP製ステーで支持する、という完全カスタム設計の 抵抗器を作り上げているなんていう例は、ホットショット以外には見たことがありません。普通は、グラスホッパー/ホーネットみたいに、汎用の固定抵抗器を使って安く 実現しちゃいますものね。きっと、コストを度外視してデザインを優先したんでしょうね。重量的にも比較的軽量に仕上がっているようです。 | |
ただし、
スピコン本体と抵抗器がやたら離れているので、その間をつなぐ配線がゴチャついてることからも分かるとおり、メンテナンス性や走行時の
耐久性は最悪です。こんなヤワな配線じゃあ、掃除の際や雑木林あたりの走行でちょっとなにかに引っかかったらたちまち断線、でしょう。
配線の重量もかさむので、トータルでは抵抗器の軽量化メリットが活きません。そういう意味では、当時のタミヤのノリ満点の設計、
とも言えるかもですね。
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この当時のキットに付属するモーターは、まだ、6V仕様で進角ゼロのRS-540Sでした。定格上は12Vまで入力OKなので問題はありません。
ギヤの取り回しの関係でモーター搭載の向きが通常とは逆ですが、回転の向きは正転です。モーターのオフセットにも要注意。 ギボシコネクターにも注目。タミヤキットにおけるモーターコードのギボシ接続も、実はホットショットがルーツなんです。 |
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モーターコードは、タイトに設計されたボディとシャシーのすき間から、ゴムブーツで防塵されてメカボックスへと導かれます。 |
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ところで、ホットショットのボディってドコからドコまで? と思われた方のために、外してみました。 ハッキリ言って、 ボディがあってもなくてもほとんど見た目に変わりはありません!(笑) それだけボディがスリム、というか、ただの「皮」に過ぎない、 ということなんですが・・・。これならF1のモノコックみたいにシャシーに直接、色を塗ってもそれなりに映えそうですネ! | |
RCメカ用スイッチはコックピット部に |
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いかがでしたか? 今回は駆動系内部などまで突っ込んだご紹介はできませんでしたが、20年を経ても色褪せないメカニズムやデザインの魅力は 十分にお伝えできたのではないかと思います。この車体は、動態保存車両として今後タミヤが時おり開催する ヒストリックカーのイベント等にも出していく考えですので、そうした折にぜひ当時の走りをご自身の目で 見ていただけたらと思います。ではその時にまた! <5/9/2007追加> 遂に出ました!「ホットショット(2007)」再版決定です。静岡ホビーショー後の07年7月発売。これで心置きなくあの走りを楽しめますね!! ヘタしたらDF-03より速いかも!? |