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フロントアップライトは、optでアルミ合金製の強化タイプ
(OP-523 アルミフロントアップライト(M03/M04用)
)
も出ていますが、樹脂のほうが軽いし、強度も特に不満ないので
ノーマルのまま。クラッシュが多い方はアルミのほうがいいですが、アップライトだけ強くても、
結局、他の部分が壊れますから良し悪しです。磨耗によるガタ発生が少ない点に着目すれば、アルミアップライトにもメリットはあります。 写真では見えにくいですが、アップライトのガタ取りに、F103ボールデフ用の皿バネをアップライト下側に入れてあります。今なら セッティング用シムがタミヤ純正で別売されていますが、シムがない時代に規定をクリアするアイデアとして、よくやっていました。 この時期のタミヤのキットは、全体的に舵角が少なめに設計されているため、キットのままでは 走行ラインの自由度がイマイチです。サーキット走行でも、場合に |
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よっては、コース上での切り返しすら、ままならないことがあります。
舵角をメいっぱい得るため、リューターでアップライトのカドを
そぎ落としています。この加工による「もう一切れ」の差が、時として走行ラインの差になり、タイムにも響きます。
切れ角が増えるのでユニバーサルシャフトの装備が前提です。 駆動輪であるフロントタイヤをとにかく路面に接地させておきたいので、optのスタビをフロント側に入れています。 従来から使っていましたが、考え方としては変わっておらず、(比較的)柔らかいバネを使って進行方向の メカニカルグリップを稼ぎつつ、過度のロールを抑えてイン側タイヤのリフトを防ごう、というものです。 以前のセッティングでは、タイトコーナーであからさまにリヤのイン側タイヤが浮いて「3輪走行」していましたが、 リヤダンパーバネを固めたことで、現在のほうがバランスは良くなり、ロール姿勢も自然になったような気がします。 |
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蛇足ですが、以前にも書いたとおり、キングピンは
OP-141 軽量キングピン(四駆)
を使わないと長さが足りず、動作が渋くなりますのでご注意。決してアルミキングピンは使わないように! 書く場所がないのでとりあえずここに書いておきますが、デフは従来どおり「ギヤデフ」のままです!パフォーマンスに特に 不満はありません。デフ抜けは絶対にありませんから安心ですし、スルスルデフなのでよく曲がります。アンチウエアグリスを ギヤやジョイントカップのシャフト部に塗っておけば、立ち上がりのトラクション抜けも緩和できます。 |
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ちょっとウンチクですが、ここに写っているダンパーステー付け根の補強リブ、実は製品発売後にトラブルが多発したため、「予告なき改良」で 追加されたものです。初期ロットにはありませんでした。 筆者は体験しませんでしたが、転倒を繰り返していると、当初は付け根がよく折れたそうです。 確かにこのほうが丈夫ですよね。 | |
フロントバネはCVAスーパーミニに対応して
OP-333 ツーリングカースプリング(ショート)
(\800)ですが、
従来の青(ハード)から黄(ミディアム)に下げました。理由は前ページで説明したとおりです。
2003年に、「TRFダンパー用ショートスプリング(各種2本入り250円)」が出るまで、
昔はこれ以上固いバネがありませんでしたから、スタビを取ると、ハイグリップ路面では
どうしてもロールが過大になってしまいましたが、いまはもうその問題はないですね。 |
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M-03の良い点のひとつが、このサーボホーン配置。ステアワイパーを介さないダイレクトなリンケージも 好きですが、サーボホーンのセンターがちゃんとシャシー中央に来ているのがとりわけ好感度・大です。 ちなみにサーボは90年代半ば頃にトゥエルブやDD・F1用として人気を博した名機、サンワ141HRです。 トルクは2.3kg・cmしかないのですが、アルミファイナルギヤでシャシー重量も1200gなので 間に合っています。ただし無理はできません。クラッシュする向きには不適です。 | |
サーボが弱いので、サーボセーバーはノーマル(TL-01共通)のままで、
ハイトルクセーバーのリングバネ追加といった補強は特にしていません。かえってトラブルの元です。 取り付け位置をギリギリまで下げているので、若干、シャシーと干渉する部分が出てきます。 先述のとおり、「ステアのもうひと切れ」がコンマ1秒に響くことが往々にしてあるので、 サーボセーバーの強度に影響しない部分を削って対処しています。シャシー側を削ると強度に響くので。 |
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どこを削っているか、分かりますかぁ〜? |
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同じ話ですが、ギリギリまでサーボを下げているので、サーボセーバーの先端がシャシーに擦れて スジが入っています。直進性やサーボ動作に特に不具合がなかったので最近まで気付きませんでした。 | |
サーボの取りつけはこんな感じ
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M-03シャシーでは、サーボが最もシャシーの高い位置に取り付けられているので、言ってみると
「重りを天井にブラ下げて走ってる」状態です。ボディはみんな同条件なので置いておくとして、
シャシーのみで考えた場合、サーボの取り付け高さと、サーボ自体の重量で横Gのかかり方に大きな差が出てきます。
筆者のようなトゥエルブ用サーボだと25gくらいですが、フルサイズだと55〜60gになります。
地上から5〜6cmの高さに20gの重りを余計に載せて走るのは、それだけでかなりのハンデです。 ミニサーボを使うにしても、シャシーに直付けして、結果、高い位置に搭載しては元も子もありません。 作例では、3mmスペーサーを使って7mm程度取り付け高を落としています。 |
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小さいシャシーなので、アンテナ処理にはいつもに増して苦労しますが、キット付属の樹脂製アンテナホルダーパーツを
うまく利用して、こんな風にアレンジしてみました。以前はシャシー内に畳んだまま突っ込んでありましたが、
このほうが広いコースでも安定して受信できます(当たり前ですが<笑>)。 アンテナをボディマウント間に渡す場合は、極力、マウント付け根で取り回すのがポイントです。でないと、 クラッシュなどでマウントがヨレた際に引っ張られてアンテナが内部で断線してしまう可能性が高まります。 同じ理由から、ある程度たるみをもたせておくのも必要です。 |
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アンテナパイプ終端はタミヤの耐熱両面テープで固定。タミヤの耐熱両面テープは接着力が高く、
ブチルゴムベースのベース材の引っ張り強度もかなり強くて、剥がす際に糊が残らず非常にメンテがラクなので
筆者のお気に入りです。筆者の少年時代にはまだ存在しなかったのですが、社会人になってRCに復帰してからは
あれこれ試しながらも、結局コレに戻ることを繰り返しています。 アンプ配置にもご注目。業界最小サイズのVFS-1を採用することで、以前のキーエンスA-01仕様よりも 一段とシャシーの切り欠き面積を削減し、シャシー剛性に配慮することができました。シャシー右側は無加工で 済むようになったのも、モノグサな筆者には好都合です。この切り欠きは、ご覧の通り、サーボ配線の取り回しを シャシー内部に埋め込む入り口としても利用されています。 |
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このアンプ、単純にTBエボ4の作例から 転用したものなので、モーターケーブルの長さもそのまんまです。ギリギリでしたが何とか積めました。 モーターはとりあえずGTチューンです。最近は23ターンを積んでカッ飛ばすこともありますが、 ちょっと過激です。ホントは540あたりでまったり楽しみたいところですが、なかなかそういう場もないので、 一般的なツーリングカーの走行ペースに合わせるのに、こういう仕様にしています。深い意味はありません。 ちなみにピニオンは「常に20T」です。単にホイールスピンが増えるだけなので、たとえ540であっても小さいピニオンを使う 意味はまったくありません。レギュで規制されていれば話は別ですが。 | |
見た目のスマート感と重心下げを狙って、シャシー内部に配線を取り回しています。走行後の掃除もこのほうが楽ですしね。 さて前のページでも触れた「バッテリーのグラステープ止め」ですが、実際にはこのようにやっています。 まず第1段階として、このように横方向にテープを渡します。両端は折り返して接着面を隠します。 折り返す「耳」の部分は左右15mmもあれば十分です。長くしても意味ないですから。 |
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作例ではシャシー上下に2本テープを渡していますが、強度的には下の1本だけでも十分です。 逆に言うと、テープが切れてしまうようなクラッシュは「しちゃダメ!」です(笑)。 | |
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