チューニングTips 基本的なTipsの数々をご紹介しておきます。 「超」がつくEXPな方々にはまったくもってモノ足りないとは思いますが そういったカツカツなアイデアがあっても、筆者はカバーし切れません。 ぜひ個別に「TB分会BBS」のほうでご開陳願います、ということで。 セッティング例(pdf) タミヤGP用その1 / |
<1>06モジュールスパーの利用 TB-01/02/F201系の06モジュールスパーがそっくり転用可能です。 指定ギヤを使うタミヤGPでは使えませんし、48モジュールの汎用スパー/ピニオンを利用したい人にはそもそも問題にすらならない話なんですが、TB系06モジュールのギヤが余ってる人とか、石噛みでギヤ欠けしがちなパーキングロット派には使える技だと思います。 |
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装着はいたって簡単ですが、写真をよく見て、組み方を間違えないように。 注意点としては、(1)スパーの「表・裏」を間違えないこと、(2)スパー止めピンに、キット標準スパーホルダー用の8mm長ではなく、ホイール六角ハブと共通の10mm長を使うこと。まぁこれは06モジュールスパーをお使いの人なら十分承知だとは思いますが・・・。 |
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組み付けると、こうなります。 バルクヘッドにはベアリングが2個付くスペースがありますが、「スパー側」にベアリングを寄せて、スパー止めピンとベアリングでスパーを挟んで前後方向のズレを規制する、というのがキモです。キット標準のベアリング位置だとスパーがズレてバルクに干渉、ピニオンとの噛み合わせも外れてしまいます。スパーの向きやベアリングの配置を逆にしても付くには付くんですが、相当な長さのスペーサーが必要だったり、何かと面倒なことになるので、この組み方がベスト。 |
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ただ、もしかしたらセンターベベルの底面がバルクヘッドに擦れるかも知れません。仮組みした限りでは大丈夫っぽかったんですが。その場合は、フロントのバルクヘッドと同じように、1060ベアリングをベベル側にもう1つ追加してやれば解決します。 ちなみに、取り説どおりに汎用スパーとキットのスパーホルダーで組んだ状態はこうなってます。 ベアリングの位置、スパーの微妙な位置のズレに注目。ただし、スパー位置のこの程度のズレは、ピニオンの取り付けの調整でどうにでもなる範囲でしょう。干渉するものもないですし。 |
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<2>デフリングの表裏 たいていの方には常識でしょうが、改めておさらいを。 ボールデフ用のプレッシャープレートはプレス部品なので、抜きの方向による「表」と「裏」ができます。定量的な計測はシロウトには不可能ですが、一応、常識的な判断として、抜き型の面に押し付けられてない「表」のほうが平滑性が高い、と考えられています。磨きを入れないでそのまま使う際にはちょっと留意するといいでしょう。 え、表と裏が分からない? 写真をよーく見てください。左上が「表」、右下が「裏」です。ポイントはプレスで打ち抜かれた断面のエッジの立ち方です。押し付けられた側、つまり「表」のエッジは必ず丸くなります。 |
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<3>スタビホルダーにイモネジを なぜか取り説に指示がありませんが、従来、414M/Evo3/415とイモネジが標準設定でしたから、ここは当然、スタビホルダーの「穴」にイモネジを追加したいところです。単なる汎用ネジの追加なのでタミヤGPで引っかかることもないでしょうし。 イモネジによるスタビのガタ取りにはちょっとした慣れが要りますが、要はガタがなくなり、かつスタビが固着しない直前のところを探る、ということです。左右にカクカク動くのはNGですが、上下方向のスイングが規制されてもダメだと。まぁEvo4の場合、締め込みすぎるとスタビホルダーが浮いてきますから誰でも分かるでしょう。 |
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<4>L-1部品 取り説では「不要部品」扱いのL-1部品なんですが、「背骨」J-3部品が個人的にカッコ悪いし剛性低いし(わざと?)シャシーのネジレにも悪影響及ぼしそうと感じている筆者としては、速攻で飛びつきました。でも、やっぱりセンターシャフトを「片持ち」で逃げるデザインってのは良くないです。組み立て式で良いので、左右分割にしてでもシンメトリーなデザインを次回に期待します。でも、バッテリーに当たっちゃうから無理かな? ならいっそのこと、次の「Evo5」ではF201やトップフォースのようなハードスチールシャフト採用でシャフトスペースを削減、バッテリー位置をあと3mmセンターに寄せる&シンメトリーなセンターポストを実現だ! ぜひご検討を(笑)。 |
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取り付け向きは逆でも付きますけど、バッテリーが載らなくなるので注意。 取り付け可能個所はJ-3部品の穴位置と同じですが、センターポスト風にシャシー中央部の「ネジレに影響しにくい場所」に装着するのが筋でしょう。 |
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<5>スタビアジャスターの穴開け これも取り説にはナゼか指示がなかったのですが、414M以来「常識」でしょう。組み立て時から加工しておくことをお奨めしておきます。要するにスタビバーがピロボールを貫通する「穴」をピンバイスやドリルで開けておくのです。径は2mmくらいがベストでしょう。そうすると、スタビの線径だけでなく、スタビエンドの前後方向の位置決め、すなわちスタビホルダーからスタビエンドまでの距離関係も使って、きめ細かい効きの調整ができるようになります。・・・というか、このスタビエンドの1mm2mmの効きの違いが特定の局面で決定的なフィールの違いを生むことが往々にしてあるので、「必須」の加工だと個人的には思ってますけど・・・。 |
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<6>L-7部品の補強 センターカップジョイントになるL-7部品、軽量化と摺動性、対クラッシュ性を狙ってグラスファイバー混入ナイロン(PA-GF)パーツになってるようなんですけど、リヤ側については強度不足で、無加工だとクラッシュで割れちゃう、というレポートが上がっています。まぁハイパワーモーターで正面衝突しなけりゃいいんでしょうが、当てちゃうからこそタミヤユーザー?なんで<許して(爆)>、そのたびにL-7部品交換っていうのも「あり得な〜い」ですよね。 対策として、写真のようなグラステープ巻き、それからデフジョイントカップに取り付けるリングの余りを装着する方法が「TB分会BBS」で紹介されています。 |
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<7>ステアリングワイパーのピロナット 取り説ではピロボールナットの締結に3×16mmビスを指定しています。実はこの長さが非常に重要、ということを身をもって体験しました。手元に14mmのチタンビスしかなかったので、これで仕込んだところ、シェクダウン初日にフッ素アルミピロナットを4個も折ってしまったのです。軽くヒットしただけでもテキメンに破壊されます。破壊を防ぐにはキット標準のスチール製のままにしておくのも一考ですが、とにかくビスは16mm以上、実は16mmでも短い感じなので、できれば18mmくらいのモノを使ってください。 |