(posted on Aug 17, 2005)
(updated on Apr 24, 2006)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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   デザートゲイター(DT-02) (Item 58344)
(SFGからのコンバージョン例)





スーパーファイターG(SFG)のレポート当時から、ポリカボディ仕様のホットモデルの登場を予想していたわけですが、 その期待を大きく上回る内容で05年6月22日にリリースされたのが、この「デザートゲイター」(Item58344)です。

なお、あらかじめお断りしておきますが、作例はSFGからコンバージョン&チューニングしているため、 前後アッパーアームとダンパーバネ、ギヤケース、ドライブシャフト、リヤタイヤ等の仕様が異なります。詳細は後でご説明します。
SFGの定価が7800円、デザートゲイターの定価は10800円(税抜き)ということで、3000円という入門向けとしては結構な価格差が あるわけですが、内容を良く吟味すれば、実は大変な「お買い得マシン」であることが分かります。さらに言うと、量販店では7掛け 程度で販売されているので、実質的な価格差は2000円に過ぎないのです。

その「違い」は(1)フルベアリング(14個!)同梱、(2)調整式アッパーアームの採用、(3)SFGではopt設定だったCVAダンパーの 標準化、金属製ドライブシャフト&ジョイントカップの採用、(4)ポリカ製ボディ、中空カウンターシャフト採用 による大幅な軽量化、(5)新設計フロントタイヤ、 といったものです。
ボディ単体をアフターで買うと1200円しますし、前後ダンパーもバラで買うと2400円位します。ベアリングだって バラで買えば1200〜1400円くらいはかかります。どっちみちフルベアリングとオイルダンパーなんてSFGでも必須なんですから、 SFGにベアリングとダンパー買い足すくらいなら、最初からデザートゲイター買ってしまったほうが絶対におトクなわけです。 しかも、ボディ重量が 70〜80gも軽くなるわけですから、走行性能の点でも圧倒的に「デザゲ」のほうが有利に決まっているわけです。 ただし「モーターが同じなら」という条件付きですけど。デザゲの同梱モーターはコスト削減のためだと思われますが 性能の低いモーターになっていますから。
往年のタミヤファンにとっては、「ダイナストーム」の弟分みたいなフォルムのボディですよね。 ちょっと生まれ年が離れすぎてる「弟」ですけどね。
フロントサスのアッパーアームは、キット標準では調整式のボールアジャスター式になっているのですが、 SFGから組み替えるのが面倒だったのと、何よりもクラッシュ時の衝撃をロワアームだけで受けてしまうことになると シャシー側のサスシャフト付け根が破損しやすくなるだろうとの判断から、あえてSFGのままとしました。 アッパーアームを調整式にすると、キャンバー角が調整できていいだろう、と思うかもしれませんが、実際には キャンバーを極端にいじる必要は全くありませんので意味がないです。むしろサスアームの剛性が落ちてフニャフニャになるだけですから、 全然良いと思えません。ただ、アッパーアームをアジャスター式にすれば、クラッシュ時にはほぼ間違いなく、サスアームではなくて フロントサブフレーム側が壊れると「読める」ので、補修のしやすさとしてそちらのほうがいいと思えば、意図して アッパーアームを変更するのはアリでしょう。
ただ、アッパーアームがSFG指定の樹脂製だと、フロントダンパーステーに2箇所設けられているピロボール位置が、事実上、 「外側」に固定になってしまいます。アーム形状の都合でダンパーが干渉するためです。それがイヤなら、 アジャスター式にしなければなりません。だから、SFGではあえてサスアーム剛性に目をつぶってアジャスター式になったのでしょう。


リヤアッパーアームも同様でして、特に必要ないのであえてSFGのままとし、剛性確保を優先しています。重量的にはどちらの仕様でも 変わりありません。あくまでサスアーム剛性とキャンバー調整の必要性で判断すればいいでしょう。

写真のリヤタイヤはSFGのままですが、デザゲのキット標準はスーパーアスチュート共通のop.84「6029後輪スクエアスパイクタイヤ」 です。ただしoptとしての再版はない模様で、当面はカスタマー扱いで取り寄せることになります。タイヤとしてはスパイク形状が 中途半端な感じで、現行optのop.93「スパイヤースパイクタイヤ」のほうがお勧めです。ただ、op.84のほうが磨耗しにくいので キット同梱には良いと判断されたのかも。


DT-02シャシーの企画時点でこのボディが予定されていたのでしょう、シャシーにぴったりフィットするようデザインされています。 フロントタイヤには駆動力がかからないので跳ね上げるドロも少なく、メカデッキ内には特に対策しなくても砂礫の侵入は 非常に少ないです。ボディとシャシーの継ぎ目をテープで目張りしておけばなお良しです。
ボディ後端の開口部もご覧の通りのタイトさです
今回はアンプのスイッチをここに設置してみました。タイヤの泥ハネを避けるよう、ギリギリまで奥にしているのがミソ。

今回は、一層の軽量化と重心位置の改善を狙って、フロント側のバッテリーホルダー部周辺の隔壁をニッパーで切り取り、 バッテリー後端部にスポンジの詰めモノをしてバッテリー位置を15mm程度前進させました。これに合わせて RCメカもSFGの作例よりも前寄りに搭載位置を変更しています。またバッテリーホルダーを廃してグラステープ止めを標準にしました。
割を食ったのはアンプのモーターコードで、今回、改めて新しいコードに交換して配線し直しました。SFGの時より2倍近い コード長になってしまいましたが、ウイングステー中央の穴を通してモーターに接続したので、「コードの取り回し」としては 多少落ち着きはあります。しかし長いですね〜。最近はツーリングカー主体で、 アンプとモーターは直結に近いような配線ばかりなので、 気が遠くなりそうな長さでした(苦笑)


アップライトは、あえてSFGでやっていたピロボールの位置変更を止め、ノーマルに戻しました。 SFGで出走したタミヤGPで、板張りフェンスにヒットするとアップライトを予想外に簡単に破損する経験を得たので、 いちいち加工していたらキリがないと判断し、「容易に壊れるものだ」という前提に切り替えたのです。

新品への交換に際して、アップライトを染めてみました。コレでグッと足回りの ルックスが引き締まります。
筆者が購入したデザートゲイターのキットには、あろうことか 62227ジョンソンが同梱されていました。 ちなみにSFGは540SHでした。恐らく、このモーター選択はTT-01キットと同様、意図的なものでしょう。 他のパーツを大幅にアップグレードしている分、モーターはグレードを落としてコストダウンに努めている ものと思われます。モーターに関しては540Jにするだけでもずいぶんパワーアップするはずです。 タミヤGPではスポチュンやGTチューンが指定なので、最初からこうしたモーターに換装するのもいいかも。
SFGのTipsで「ギヤシャフトの中空パイプ化」をご紹介しましたが、実はデザートゲイターではoptではなく中空パイプが キット標準になってしまいました。素晴らしい〜〜〜!!コレでシャフトの軽量化に悩まなくて済みます。 第一、余計なoptを買う必要が一つ減ったのは大変ありがたい話です。
デザートゲイターのキット標準では、ギヤボックスも黒のポリカ樹脂製に変更され、精悍さと強度を増しているのですが、 紹介例ではあえてSFGのままとしています。このほうが内部の状態が分かりやすくてメンテナンスの見極めがつけやすいからです。 でも、やっぱり黒いほうがカッコいいので、そのうち黒にすると思います。

簡単ですがとりあえずキット紹介はこれにて終了!
SFGから一段とレベルアップしたチューニングTipsは次ページで!




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