<その6:トップサーキット・Mシャーシワンメイクレースのベストモーターは?>
本家タミヤのレースでは、ここ最近、Mシャーシクラスにエキスパート認定者の参加が認められなくなったばかりか、 使用モーターも「540タイプ」となってしまっており、選択の余地が極めて限られてしまっていますが、 どっこい今回のナイトレースでは、540タイプのほか、Mチューンおよび540スポーツチューン、ダイナラン・レーシングストックの 使用も認められているため、モーター選択とそれに合わせたシャシーのセットアップが 競技上での大きなファクターとなっています。 そこで、今回の「研究室」では、予選では必ず全員が使うであろうダイナランストックをベンチマークとし、 スポーツチューン、Mチューンとを比較してみました。当日のレース参加者数は最大、わずか10名しか予定されていないですし、 タミヤレースとは異なる独自レギュレーションですので、こんなところにデータをアップしても 何の役にも立たないかも知れませんが、見たい人は見たいでしょうから、ということでご勘弁。
なお、筆者のM-03シャーシのセットアップについては、
こちらと
こちらをごらんください。
<スポチュン VS ダイナランストック> (実線はスポチュン、点線はダイナランストック)
<Mチューン(進角0度)VS ダイナランストック> (実線はMチューン(進角0度)、点線はダイナランストック)
<Mチューン(進角24度)VS ダイナランストック> (実線はMチューン(進角6目盛=24度)、点線はダイナランストック)
<Mチューン(進角32度)VS ダイナランストック> (実線はMチューン(進角8目盛=32度)、点線はダイナランストック)
<Mチューン(進角32度)VS Mチューン(進角24度)> (実線はMチューン(進角8目盛=32度)、点線は進角6目盛=24度)
驚いたことに、Mチューンモーターはある程度の進角を与えてやったほうが効率が上がることを発見しました。 どういうことかというと、Mチューンはハーフサイズのモーターであるが故に、 熱容量が小さく、すぐに熱ダレを起こす、ということです。熱ダレを起こしたMチューンは、 540並みのパワーしか出なくなり、燃費も著しく低下します。ラップタイム的には、 1周15秒のコースで1秒くらい落ちる、というのが経験値です。重量の軽さは魅力ですが、 レギュで規定されていない限り、好んで使いたいとは思わないモーターですね。 エンドベル形状の都合上、ブラシ粉が溜まりやすく、メンテも面倒ですし。
トップサーキットのレースは、
バッテリー容量ギリギリの長時間レースとなることが多いので、単純なパワーだけでなく、
熱ダレの影響や車重、ハンドリングまでを含めた総合的なパッケージングを考慮してやる必要があります。
パワフルなモーターが良いとは限らないのです。FFでは突っ込みでのアンダーがきつくなりますし、
RRではコーナー立ち上がりが制御不能になりますから。 さて、最適解はどこにあるのでしょうか? レースが楽しみですね〜。
|