RC Car Trend Vol.15──────────────────── 99/9/28
〜 Contents 〜
1.RCT「研究室BBS」特集
(1)レギュレーション研究室BBS<「パーツの追加等の工夫」の範囲>
(2)モーター研究室BBS<アンプ直結の効果は?>
(3)バッテリー研究室BBS<京商DPCの改造法>
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1. RCT「研究室BBS」Q&A特集
「パーツの追加等の工夫」の範囲
[1999/09/14 (Tue) 02:41:00] [投稿者: 素人]
タミヤGPのレギュレーションについてですが。
「パーツの追加等の工夫は認められる」とありますが、どの程度の事を 言っているのでしょうか?
この文面だけだと、
「タミヤ純正パーツを使用すれば、他車種用の使用も可」なのか
「その車種用にカタログで設定されているものだけ」なのか
「ホームセンター等で入手できるものの使用も可」
「当日の担当者の考え次第」なのかが判断できないので悩んでます。
もし、タミヤ他車種用のパーツ流用が可能ならFF01に他車種用の スタビ追加した仕様を考えているのですが。
<この質問に対するレスポンス>
Re: 「パーツの追加等の工夫」の範囲
[1999/09/14 (Tue) 17:04:19] [投稿者: TAM坂井]
私の認識の範囲で申し上げますと、走行に大きく影響するパーツの追加は
自社、他社問わず説明書通りでなければ不可だと思います。
>「タミヤ純正パーツを使用すれば、他車種用の使用も可」なのか
例えば、他車種のウイング追加はNG、ボディからはみ出していなければ ホイールはOKなどがあります。しかし、02用アルミCハブを 03に装着はOKだった気がする? 耐久ではGTクラスにおいてはクイックバッテリホルダーをマシンに関係なく 装着OK。
>「ホームセンター等で入手できるものの使用も可」
例えば、自作のウレタンバンパーはOKの場合が多い、
モーターのコード類はOK、束ねるためのタイラップはOKです。
>「当日の担当者の考え次第」なのかが判断できないので悩んでます。
実はかなり影響します。
スタビストッパーとしてヘリコプター用の部品を使っていますが、
世界戦ではNG、他レースではOK(現在はタミヤから限定で発売されたので
タミヤ製以外はNG?)
>もし、タミヤ他車種用のパーツ流用が可能ならFF01に他車種用の
>スタビ追加した仕様を考えているのですが。
これは02用スタビが出たときに、一部行おうとした方が多くいますが、 走行に大きく影響するパーツですからNGです。
長くなりましたが、私の個人的見解もありますので、
事前にタミヤに電話かメールで問い合わせたほうが、
当日、ドタバタと慌てないで済むと思います。
Re: 「パーツの追加等の工夫」の範囲
[1999/09/15 (Wed) 01:34:16][投稿者: 77大塚]
どこまでが範疇か?ですが、
これは実際に確認して下さるのが確実です。念のため。
或いは、立風書房「タミヤ RC CAR’S」の参加車写真を参考にどうぞ。
これは公式本とみなして良いですよ。
以下は私見ですが、自分の数年の経験だと、
以下のようなものが件の文に該当(OK)かと。
○バスタブシャーシでバッテリがグラつくので、スポンジを追加
○ボディパッドを自作
○ボディピンにストラップをつける
○重量不足を補うためのウェイトをつける
素材は、タミヤ製品か、DIYセンターで入手できるようなもので。
ストラップやウェイトなどは、特別変わったものでなければ、他RCメーカー製で全然大丈夫でしょう。
以前こういうものに関する主催者への質問があったんでしょうね。
何故って、タミヤのレギュ文は、実際の問題事例の後に、変更追加されることが多いのです。
件の文も割と新しいもの(3年くらい前?)なのです。
※例外なのが、F103ボールサスのツイックスクリューです。
公式サイトなどで(ボールサスは数年前発売なのに、今年に入って)
これが「パーツの追加などの工夫にあたる」と説明がなされたのですが、これは「こじつけ」の感も。
いささかおかしいと考えています。許可するなら別立ての文にすべきところ。
これは例外として捉えて下さい。
オマケですが、タミヤレースで慣習的にOK(明確な理由が説明されないがOK)なところを挙げます。
□他社製ベアリング
□他社製ボディピン、アンテナパイプ、グラステープ
□他社製ネジ(モノ、意図による)
□F1でのサーボ横置き
□F1でのバッテリーテープ止め
□F1での他社製スポンジタイヤ<編注>これは99年までの話で、2000年からF1タイヤはタミヤ純正ゴム製のみとなりました
□モーター-アンプ間のコード直結化及び他社製コネクター
他にもあると思うけど、こんなとこでしょうか。
全日本戦あたりでは特別厳しくなることもありますので、全てに関し何とも言えませんが、
通常のタミヤ主催では、このあたりはOKです。
ともかく、「指定型」のレギュなのに、例外が多く、困惑を招くところが多いのです。
気になるところは、実際にタミヤに確認です。
あと、結局は現地見学がもっとも参考になります。
とりあえず、無難な構成で一回参加してみては?いろんなことが解ります。
(僕も最初のタミヤレースではギボシコネクターでした)
・・・うーん、タミヤのレギュってアヤフヤなところが多い。
こうしてタミヤビギナーの方を惑わせてしまうんだもの。
タミヤのレース主催に感謝しているだけに、レギュ文には文句もあります。
(2)モーター研究室BBS
アンプ直結の効果は?
[1999/09/04 (Sat) 12:22:02][投稿者: こーちゃん]
みなさん、はじめまして、こーちゃんと申します。ラジコン歴半年の初心者です。
いきなり質問で申し訳ないのですが、サーキットや雑誌などをみていると、
モーターとアンプの接続をギボシコネクターを介してではなく、半田付けで直結にしているマシンをよく見ます。
これってどのくらい効果があるのでしょうか?
電気のことは素人なのでわかりませんが、抵抗が減って電気が流れやすくなることは
なんとなく想像できますが・・・。
私のような初心者で、540やジョンソン、せいぜいダイナランストックまでしか使わないレベルで、
はっきりと体感できる差が出るのでしょうか?
ちなみにマシンはTL01とTA03です。
Re: アンプ直結の効果は?
[1999/09/06 (Mon) 02:14:10] [投稿者: ふぇら〜り伊藤]
>私のような初心者で、540やジョンソン、せいぜいダイナランストックまでしか
>使わないレベルで、はっきりと体感できる差が出るのでしょうか?
結論から言いますと、極めてはっきり体感できます。
タミヤのフレッシュマンクラスなどで、同じモーター、同じバッテリー、同じギヤ比なのに
直線で「バビューン!」と抜かれて悔しい思いをするケースの大半は、安いアンプとギボシの使用、
ベアリングの手抜き(グリスが入ったまま使っている)が3大要因と考えられるほどです。
実は、直結の効果は、アンダーパワーのモーターであればあるほど明確に表面化します。
絶対的なパワーが少ない分、ほんのわずかの差でも大きな差になるからです。
例えば、200g・cmの最大トルクのモーターで10g・cmの差があると5%のパワー差に相当しますが、
もともとモーターの最大トルクが400g・cmなら10g・cmの差はわずか2.5%の差に過ぎません。
また、現実問題として、有り余るパワーがある場合、パワーを搾り出すことよりも、
むしろそのパワーを十分に生かし切ることのほうが重要になり、効率そのものはさほど重要でなくなります。
もちろん、効率が悪いと、ハイパワーモーターでは大電流が流れるわけですから、
発熱によるトラブル(火災や溶融など)が起きますので無視して良いわけではありません。
結果としてはやはり「直結」となるわけですが、ストックモーターとモディファイドでは、
そもそもの意味合いが全く違ってくる、ということです。
ギボシコネクターの抵抗については、通常のテスターでは抵抗値が小さ過ぎて測定が難しく、
残念ながら私からは定量的に「どのくらい違う」とは説明できません。
<5/25/00 update>その後、Team AORc とみなが氏の調べにより、ギボシの抵抗がおよそ0.005Ωとアンプの抵抗
(モノによりますがON抵抗値としてローエンド0.003Ω〜最高級0.0006Ωくらい)と比べても
極めて大きいことが分かりました。しかし、もっと驚いたのは、14ゲージの銅線の抵抗もたった10cmで0.001Ω程度(だったかな?)と結構大きかったこと。
単にコードを短くするだけでも、通電抵抗が下がり、パンチが出る、というわけです。
そもそも「アルミ」と「銅または銀」という素材の比較と、
「機械的接続(圧着)」と「直結」の差を「掛け算」した比較になるわけですから、
経験を頼りにドタ勘で言っても恐らく2倍程度の差はあるのではないかと思います。
これは極めて大きいです。抵抗値の絶対的な低さに惑わされてはいけません。
なお、実際のラップタイム差としては、厳密な測定は難しいですが、自分の経験から言うと、
前にも書いた事がありますが、1周13秒程度のコースで0.5秒程度タイムアップしました。
「たった0.5秒」と思われる方も中にはいらっしゃるかと思いますが、
そもそも私たちは、0.01秒を刻むために日夜練習し、軽量化に努めるなどカネと時間をかけているわけですから、
「ちょっとしたハンダ付け作業だけで100gの軽量化に等しい(感じの)効果が得られる」としたら、
これをやらない手はありません。
そもそも、ギボシを使っているようではレースでの勝利はおぼつかないでしょう。
もちろん、手間ヒマをかけたくない「なごみ指向」の方であればこのような考え方は意味をなしませんが。
Re: アンプ直結の効果は?
[1999/09/06 (Mon) 21:06:08] [投稿者: しじぃ]
ギボシコネクターはわかりませんが、タミヤコネクターの接触抵抗については以前測定した事があります。
新品で接点ひとつに付き、1.2〜1.5mΩくらいで+-合わせて2.4〜3.0mΩという事になります。
これはあくまで新品の話で、タミヤにしろギボシにしろ使っているうちに、かなり劣化します。
具体的には
1、接点表面の酸化あるいは汚れにより、接触抵抗が増大する。
2、メス側が広がってしまい、圧力が十分でなくなり、接触抵抗が増大する。
3、上の2つが同時進行で劣化していきます。
片側25mΩとして計50mΩ、
2000mAhで5分レース、平均24Aの電流が流れます。
この時のコネクターでの損失は28.8w、
あの大きさで30w、5分過熱すれば、、、、、
(3)バッテリー研究室BBS
京商DPCですが
[1999/09/16 (Thu) 19:02:44] [投稿者: uri]
京商のデジタル パワー コンディショナーを入手しました。
以前、こちらでDPCの改良についての記事を読みました。
参考にさせていただこうと思ったのですが無くなってしまったのですね。
外部電源とファンを外付けにするという曖昧な記憶しかありません。
どなたか簡単でも構いませんのでお教えいただけないでしょうか。よろしくお願いします。
Re: 京商DPCですが
[1999/09/17 (Fri) 08:20:56] [投稿者: しじぃ]
DPCはバッテリーの放電データを取るための放電器です。
値段の割に高精度のデータが取れるため、ターボサーティなどとのデータのやり取りが可能です。
ただし、熱対策が悪くそのためにデータそのものの誤差が非常に大きくなってしまいます。
したがってそのままではデータ取りの目的には使えません。
そこで熱対策と外部電源仕様(内蔵電池がわずらわしい)のための改造をする事になります。
用意するもの
1.60φク−リングファンDC12V 1ヶ
2.3端子レギュレータ7809 1ヶ
改造
1.まず外部電源用の端子を確保します。
DPCの左側面に『METER』端子と『Ni-Cd』端子の+.ーがあります。
これはよくみると、付属のタミヤコネクターから『METER』『Ni-Cd』に別々に線がつながっています。
DPCの裏ぶたを開けて端子の裏をみるとやはり別々に線が出ています。
このうち『METER』の+の線をはずして『Ni-Cd』の+の端子に、
『METER』の-の線をはずして『Ni-Cd』の-の端子にそれぞれつなぎかえます。
これで『METER』端子がまるっきり空いてしまいますので、
この端子を外部電源に使います。
2.外部電源仕様
3端子レギュレータ7809の左の足(足を下にして見る)を『METER』の+に、
まん中の足(!)を『METER』の-にそれぞれハンダ付けします。
内蔵の電池に行っている線を切って赤(+)を宙ブラリンになっている右の足に、
黒(-)を『METER』の-にそれぞれハンダ付けします。
これで外部電源仕様になりました。端子の外の線をはずして安定化12VをつなげばOKです。
注意!!絶対に+、ーを間違えないように、1発で逝ってしまいます。
3.ク−リングファンの交換
内蔵のク−リングファンははずしてしまいます。
用意した12Vク−リングファンをケースの上に瞬着で張り付けます。中に入れてはいけません。
この時、風が上向きに出るようにします。(ここ大事です)線は『METER』端子につなぎます。
4.吸気用穴開け
メインの基板を冷却するための吸気用の穴を開けます。位置は液晶の左側面、
端子の左、基板を傷つけない所に6φくらいの穴を3〜4個開けます。
ク−リングファンが上向きに付いたのでケース内の空気を吸い出すため、
開けた穴から外気が入り基板を冷やします。
これで終わりです。改造に失敗してDPCが壊れても当局は一切関知しません。
健闘を祈る、では、、、、